ビヘイビアー面接のポイント

コンサルタントの面接でケース面接とともに重要なビヘイビアー面接について記載します。

ビヘイビアー面接とは?

英語のBehaviorは、”ふるまい”、”挙動”、”行動”を意味します。

したがって、ビヘイビアー面接というのは、候補者が過去のある状況に対して、どのような態度で、どのような行動を取ったのか?をヒアリングする面接の形式のことを指します。行動面接と呼ばれることもあるようです。

ビヘイビアー形式で面接を行うことで、面接官は候補者が入社した場合に、自社の業務において、どのような行動を取るかを予想するわけです。

そのため、当然ですが、ビヘイビアー面接で質問される内容に対しては、面接官にとって魅力的に映る(高い業務遂行能力を予想させる)内容でなければいけません。

ビヘイビアー面接の重要性

コンサルティングファームの面接においては、一般的にはケース面接の重要性が認識されていますが、ビヘイビアー面接もケース面接と同等、もしくはそれ以上に重要です。

それは、コンサルティングファームの職務が高い問題解決能力だけでなく、高いプロフェッショナリズムを求められる職務であるからです。

コンサルティングファームでに依頼される案件は、その意思決定が”従来その会社で是としてきた内容と異なる”ことや、”一部の社員にとって不都合な内容となる”ようなケースが多くあります。

したがって、短期間で負荷高く働いたり、反対される人を巻き込んだり、プレッシャーの高い状況でリーダーシップを発揮する必要があります。

これら要件を満たす人物は、「過去の経験においても同様の状況に直面したことがあり、その状況を突破したことがある」という前提でビヘイビアー面接は行われるわけです。

ビヘイビアー面接のポイント

ビヘイビアー面接の対策としては、事前に相手が魅力を感じる観点を理解した上で、過去のエピソードを整理しておく必要があります。

そして、相手が魅力を感じる観点とは、実際にコンサルティングワークで必要とされる人材要件になります。

先に記載したようにコンサルティングファームで求められる人材要件は、高いプロフェッショナリズム高いコミュニケーション能力です。

高いプロフェッショナリズム

高い保有スキルを持っていても、それを発揮する強い意志がなければ成果はおぼつきません。

コンサルティングワークでも、クライアントに変革を起こすために高いプロフェッショナリズムが要求されます。

高い目的意識のもとに周囲に影響を与えたリーダーシップを発揮したエピソードやハードワークをした経験を話すと良いと思います。

高いコミュニケーション能力

コンサルティングもサービス業であり、接客業の要素が強くあります。コンサルティングは顧客に信頼されることで始まり、クライアントが納得することで終了します。

したがって、組織内で敵対するグループを巻き込んだとか、反発する部下をマネージした経験等の、高いコミュニケーション能力を発揮したエピソードも有効です。

ビヘイビアー面接の例

ビヘイビアー面接で最も一般的な質問は、「過去の経験の中で最も困難だった経験を教えてください

他にも、例えばマッキンゼーなどで、「周囲に巻き込んで困難な状況を突破した経験を教えてください」等の特定の状況に対して聞かれるケースもあります。

他の質問例に関しては、以下を確認してください。

過去の経験の整理の仕方

面接での深堀質問に耐えるには、適切なエピソード選びとアピールするネタの磨きこみが必要です。

エピソード探し

まずはこれまで、経験した業務やプロジェクトをリスト化します。

次に、各プロジェクトで苦労したタスクを洗い出し、その中で最も苦労した難易度が高いものを選びます。

ネタの整理

洗い出した状況それぞれに対して、正しく能力を伝えられるように整理します。

おすすめは、①プロジェクトの前提②困難だった点とそれを生み出した原因③困難を克服するためにやったこと④結果の順番で整理、コミュニケーションをするという方法です。

詳細については、別途説明します。


以上、コンサルティングファームにおけるビヘイビアーの重要性とポイントでした。

コメント