コンサルティングファームの中途転職面接でよく聞かれるビヘイビアー系の質問の一覧を作成します。
面接の準備は重要。でも、ほどほどに
自分のこととは言え、突然聞かれた質問に対して効果的に自分をアピールするのは難しいことです。各質問に対して事前に回答内容を準備するのが良いと思います。
一方で、準備をしすぎると、コミュニケーションというよりは、一方向のコミュニケーションになりがちです。
本番の面接では、対話であることを重要視して、相手に質問を返したり、少し考える間を取ると良いかと思います。
ビヘイビアー系の質問一覧
数々の戦略コンサルティングファームの面接を受ける中で、聞かれたことのあるビヘイビアー系の質問です。
自己紹介/キャリアヒストリー系
- 自己紹介してください
- これまでの経歴を説明してください
- なぜ、新卒でXXX社に入社したのですか？
- なぜ、XXX社に転職したのですか？
新卒入社や中途転職の意図は、本人の志向性とその一貫性を理解するために、質問されることが多くあります。
特に、学部の内容と新卒入社先に断絶がある、キャリアチェンジとなる転職をされている場合は特によく聞かれます。
大きな意思決定は、自分のパーソナリティやキャラクターを伝えやすい内容となるので、自分から話していくのも手かと思います。（本人のパーソナリティが自然と伝わるのは面接において重要です。）
- 学生時代に頑張ったことは何ですか？
- なぜ、XXX学部に入ったのですか？
- 高校時代は何をしていましたか？
- 中学時代は何をしていましたか？
- どのような小学生でしたか？
中途採用で聞かれるか？と思う方もいるかもしれませんが、学生時代の話を聞かれることはたまにあります。
学生時代（子供時代）にどのような人間だったか、どのように過ごしたか、がその人を理解するのに役立つと考える面接官がいるからでしょう。
転職活動を始める際に、過去を思い出してみることをおススメします。
志望動機系
- 志望動機を教えてください
- キャリアビジョンは？
- 将来（5年後）、どうなっていたら幸せですか？
- この会社で何が得られれば満足ですか？
- それは、なぜ、現職では実現できないのでしょうか？
- どのような案件に携わりたいですか？
- どのようなコンサルタントになりたいですか？
志望動機に関する質問は必ず決まれます。ケースのできを重視している戦略系のファームでも必ず聞かれるし、志望動機とキャリアビジョンは入念に聞かれます。
それは、受験者がコンサルティングファームでの仕事を理解しているか、コミットメント強く働けそうかをチェックするためです。
ハードワークと高いプレッシャーに耐えうる目的意識と、これまでの経歴との一貫性が伝わる内容を話すのが良いと思います。
また、事業会社からの転職でも、ファーム間転職でも「なぜ、今の会社では実現できないのか？」も聞かれることがあるので準備しておきましょう。
「どのような案件に携わりたいですか？」は、ファームの仕事の理解、およびファーム側が将来的なアサインを想定するプラクティスと本人の志望が合致するかをチェックしています。また、この質問から、「その業界の課題は何だと思う？」等、ケースが始まることもあるので注意してください。
案件/プロジェクト系
- これまで携わったプロジェクト/案件は？
- 仕事で一番、苦労した案件は？
- リーダーシップを発揮できた経験は？
- 自分から手を挙げて参加した/始めたプロジェクトは？
- 失敗したプロジェクトは？
- 失敗した案件を今やり直すとしたら？/コンサルタントとしてアドバイスするとしたら？
- 始める前とやってみた後で、印象が違った案件/プロジェクトは？
- スケジュールがきつい中で、仕事を完遂させた経験は？
- チームを率いて成果を上げた経験は？
リーダーシップ経験や過去の苦労した経験から、主体性、責任感、問題解決力、ロジカルシンキング等がチェックされます。
特に、マッキンゼーでは、面接の前半では、リーダーシップ経験を必ず問われます。
強み/弱み系
- コンサルタントとしての強みは？
- それはクライアントにとって、どのように役立ちますか？
- コンサルタントとして働く上での課題は？
- 課題を克服するために、何をしていますか？
- 貢献仮説を教えてください
- 頭が良い人の中で、どのようにサバイブする想定ですか？
中途・新卒問わず聞かれる内容だと思います。年齢が上がるほど専門性をアピールするのが良いかと思います。
特に貢献仮説は正しい自己認識とコンサルティング職務の理解が求められるクリティカルな質問です。
パーソナリティ系
- 自分を一言で表すと？
- 周囲からどのような人だと言われますか？
- 人から相談されることは多いですか？何を相談されますか？
- 尊敬する人は誰ですか？
たまに聞かれます。正直、コンサルティングファームであまり重要視されているとは思えないので、さらっと回答して流すのが良いと思います。
その他
- 他にどこの企業を受けていますか？
- 複数企業から内定をもらった場合の選択の軸は何ですか？
- これまでの面接の印象はいかがですか？
他の企業の選考に関しては、志望動機との一貫性に気を付けましょう。
2次面接以降では、アイスブレイクがてら前の面接での印象を聞かれることも多いです。
以上が、戦略コンサルティングファームでよく聞かれるビヘイビアー質問の一覧です。
マストで聞かれる、かつクリティカルな質問は、①志望動機/キャリアビジョン、②貢献仮説(強みと弱み)です。
事前にしっかりロジックと、自分の中での腹落ち感をチェックすることをおススメします。
ビヘイビアー面接のポイントをまとめています。
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