このエントリーは、日経新聞を読んでいないビジネスパーソン向けに書いています。もちろん、コンサルティングファームで働きたい人で、日経新聞を読んでいない人もぜひ、読んでみて欲しいです。
みなさんは日経新聞を読んでいますか?
「あたりまえ」と思った人もいると思いますし、「自分には関係ないから読んだことがない」という人もいると思います。
日経新聞を読むか読まないかは、その人が新卒で就職した業界に大きくよるかと思います。
私が新卒で入ったIT/Web系の会社では、周りの先輩は誰も日経新聞を読んでいませんでした。逆に、毎日、日経新聞をカバンに入れて通勤していた中途入社の同僚は奇異の目で見られていました。(その人は自社商材であるエンタメにあまり関心がなかったので、「日経なんて読んでるからダメなんだ」ぐらいのことを言われていました)
そんな環境だったので、私はコンサルタントになるまで、日経新聞を読んだことがなかったです。
日経新聞なんて読むより、インターネットでTechcrunchを見たり、Googleアラートでキーワードに関連した情報を引っ張ってくる情報収集のほうが有用だと思っていました。
しかし、コンサルタントになって、日経新聞を読むようになって、日経新聞はなかなか良い情報収集であると思うようになりました。
なぜ、日経新聞を読む必要があるのか
私が日経新聞を取るようになったきっかけは、コンサルタントの面接でパートナーに言われた言葉でした。
「今日の日経の一面に載ってたXXXXについて、クライアントからディスカッションを求められたらどのように対応しますか?」
紋切型のケースではないので難易度が高めですが、ごく稀に聞かれるタイプの問題だと思います。
この出題をきっかけに、日経新聞がクライアントとのコミュニケーションのツールになっていることに気づきました。
コンサルタントが接する企業のシニア層は、Webで情報収集なんてしていません。Techcrunchで最新のSaaS企業の資金調達のニュースなんて読んでません。
若者からすると「新聞なんて、今さら・・・」という感覚ですが、大企業のシニアや経営層はそう思ってはおらず、いまだに日経新聞で情報収集をしているものだと思います。
そうなると、このような層とコミュニケーションを取るためには、日経新聞は当然読んでおくべきです。
「今日の日経に載ってたXXXについて見解を聞かせて欲しいんだけど…」というのはよくある話で、私も実際聞かれたことがあります。
日経新聞で得るべき情報はメタ情報
日経新聞に載っている情報は基本的に他のどこかに、よりタイムリーに取得できる情報だと思います。実際、ニュースの伝達速度であれば、Twitterのほうが圧倒的に早いでしょう。
しかし、日経新聞でチェックすべきは、最新のニュースの”中身”ではありません。
日経新聞で知るべきは、「世のビジネスパーソンの大勢は、どのような情報を見て、何を考えているか?」というよりメタな情報です。
コンサルタントであれば、カウンターパートとなるクライアントはどのような情報を見て、何を考え、興味を持っているのか?を推察することが重要です。
例えば、Techcrunchでビットコインが騒がれていても、クライアントは気づかず、興味を持たないでしょう。
一方で、日経新聞でビットコインが話題になれば、クライアントのシニア層でもビットコインが認知され、自社事業でのブロックチェーンの活用を考えているかもしれません。
初心者にはWeb版ではなくて、紙版がおすすめ
日経新聞の購読に関しては、「今どき、Web版でしょう」と思われるかもしれませんが、私は紙版をお勧めします。
理由としては、Web版だと読まなくても、特に問題なく毎日が過ぎ去るからです。
紙版であれば、毎日配達された新聞を読まない限り、自宅に積み重なっていきます。これは、日経新聞を読む習慣がない人にはプレッシャーになります。
また、紙の新聞を読んで捨てる瞬間に、タスクが一つ片付いた達成感を感じることができます。
この達成感があるから、私は日経新聞の購読を続けられていると思います。h
私の様に日経新聞を回りが読んでいない環境だった人には、日経新聞は縁遠いものかもしれないですが、世のビジネスパーソンが何に注目し、考えているかのインプットとしては、現時点でも非常に有用なのでおススメします。
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