日本の製造業を知り、これからを考えたい人にとって、藤本隆宏氏の「現場から見上げる企業戦略論」を読むべきでしょう。
私は大学時代は生命工学系、新卒ではソフトウェア産業の会社に就職し、製造業には無知で、プロジェクトでは製造業のデティールが分からず、苦労することが多かったです。
この書籍はそんな時に読んだ本で、大変参考になりました。
<<現場から見上げる企業戦略論>>
著者について
著者の藤本隆宏氏は三菱総合研究所を経て、ハーバードビジネススクールの博士課程に入学。現在は、東京大学の経済学研究科の教授をされています。
自動車やエレクトロニクスなど日本のお家芸である分野であるものづくり、製造業の経営を専門とされています。
製造現場からボトムアップで経営を考えるスタイルであり、本著のタイトルもそのことを意識されています。
東京大学での講演がYouTubeに公開されています。軽快なしゃべり口で面白い講義でした。
書籍について
書籍では、日本の製造業者への提言として、グローバル能力構築競争に勝つために、マザー工場を国内で保有し、「戦うマザー工場」で高い生産性と付加価値付与を目指すべき、と説きます。
製造業初心者で、短期間でキャッチアップをする必要がある方にお勧めします。
<<現場から見上げる企業戦略論>>
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