1. 企業概要
グローバルでの概要と日本での歴史
ローランド・ベルガー(Roland Berger)は1967年にドイツ・ミュンヘンで創業された、欧州を代表する戦略コンサルティングファームです。世界約36か国に50以上のオフィスを展開し、3,000名超のコンサルタントを擁する欧州最大級のグローバルファームとして高く評価されており、日本法人(株式会社ローランド・ベルガー)は1991年に東京で設立されました。これは同社にとってアジア初の拠点であり、この拠点を通じて日本企業の経営改革や外資系企業日本法人の支援、さらには日本企業の海外進出支援などで豊富な実績を積み重ねてきました。
組織体制と独立性
ローランド・ベルガーは経営方針として、パートナー(共同経営者)自身が株式を保有するパートナーシップ制を採っており、外部資本に左右されない独立系企業です。現在グローバルで約250名のパートナーが経営に参画し、この独立性ゆえに長期的視野に立った経営が可能となっています。日本法人の代表取締役は大橋譲氏で、本社は東京都港区(2024年にオフィスを虎ノ門ヒルズに移転予定)に所在します。日本オフィスの社員数は約100名規模(グローバルでは約3,000名)で、少数精鋭ながら海外拠点との緊密連携を活かしたプロジェクト展開を行っています。例えば東南アジア各国のオフィスには“ジャパンデスク”があり、日本から派遣されたコンサルタントが現地での日系企業支援を担う仕組みが整っています。
業界内でのプレゼンスや評判
欧州生まれの戦略ファームとして、ローランド・ベルガーは**「短期的な利益よりも長期的な安定成長」を重視する経営哲学**を持ち、創業以来クライアント企業の持続的な成長をサポートしてきました。その実直な姿勢から大企業トップマネジメントの抜本的課題解決にコミットし、高い評価を得ています。特に製造業(自動車、機械、化学、消費財など)からサービス業(金融、通信、運輸など)まで幅広い分野のグローバル企業を支援してきた実績があり、日本でも確固たる信頼を築いている存在です。
米系ファームが中心となりがちな戦略コンサル業界にあって、ローランド・ベルガーは「欧州発のグローバル戦略コンサル」として独自のポジションを占めています。日本国内拠点は東京(虎ノ門)の1か所ですが、グローバル全体で3,000名以上の専門家を擁し、どのプロジェクトにも必要に応じて国際的な知見を投入できます。社員数は約100名という中規模で、経営陣との距離が近い環境である一方、全世界のネットワークとインテリジェンスを活かせるバランスの良い構造が特徴です。
著名なOB・OG
ローランド・ベルガー日本法人出身者からは、各業界で活躍する人材が続々と輩出されています。例えば元日本代表の水留 浩一氏は「スシロー」を運営する企業の代表取締役社長CEOに就任、足立 光氏は日本マクドナルドの上級執行役員を務めています。また嶋 正和氏は物流ベンチャーの代表取締役、斎藤 廣達氏はシカゴコンサルティング社長など、事業会社の経営層や起業家として多方面で成功例を生み出しており、ローランド・ベルガーで培った戦略思考が経営人材を生み出す基盤になっていることがうかがえます。
2. ローランド・ベルガーの特徴や強み
ビジネス面での強み
1. 欧州発グローバル戦略ファームとしてのブランド
ローランド・ベルガーはヨーロッパ生まれの唯一のグローバル戦略コンサルとして、その独自のブランドとネットワークを強みにしています。アメリカ系が圧倒的勢力を持つ戦略コンサル業界で、欧州的長期志向・サステナブル経営を重んじるアプローチが際立つのが大きな特徴です。創業以来、企業の長期的安定成長を重視する経営観を大切にしており、クライアント企業に対する戦略提言にも「地に足のついた着実な価値創造」を志向しています。特に製造業分野(自動車、機械、化学、消費財など)での長年の実績が豊富で、クライアント企業の文化や歴史を尊重しながらコンサルを進める姿勢が信頼を得ています。
2. ビジネスモデルの独立性とネットワーク
ローランド・ベルガーはパートナーシップ制による独立経営を守っており、外部資本に左右されない中立的な立場でクライアントに最適解を提案できることは大きな強みです。世界50拠点・3,000名超のネットワークを活かし、必要に応じて海外の専門家とチームを組む柔軟な体制をとっています。例えばイタリアの製造業案件でドイツ・オーストリア・イタリア・日本のコンサルタントが協働し、さらにはコストエンジニアをモロッコやオランダから招くなど、多彩な国・地域の専門家を組み合わせてプロジェクトを成功に導いた事例があります。こうしたグローバルなチーム編成と協働力は、ローランド・ベルガーが「世界規模で最適な知見を組み合わせる」独立ファームとしての強みを示しています。
3. クライアントとの関係と実行支援
「戦略策定だけでなく実行フェーズまで踏み込む実践的アプローチ」もローランド・ベルガーの大きな特徴です。提言を出して終わりではなく、必要に応じてクライアント企業へコンサルタントを常駐させたり、実行支援まで行い成果創出にコミットする姿勢を打ち出しています。新規事業立ち上げでは、コンサルタントが立ち上げチームに一時参加して社内調整や計画実行をリードすることもあり、現場での具体的成果につなげるために「徹底して伴走する」コンサルティングを得意とします。クライアント経営トップだけでなく現場部門の声にも耳を傾け、企業内部に深く入り込みながら課題を解決していく点が信頼を呼んでいます。
人材面での強み
1. 厳選採用と人材の質
ローランド・ベルガーは「少数精鋭」を掲げ、非常に質の高い人材を厳選採用してきた歴史があります。日本オフィスでは東大・京大・慶應・一橋・早稲田といった国内トップ大学出身者が多く、「外資戦略コンサルの第二グループ(2nd Tier)」としてマッキンゼー・BCG・ベイン(MBB)に次ぐ難易度・人気を誇る企業です。中途採用でも事業会社出身者や他ファーム出身者、官公庁経験者など多様な経歴の人材を歓迎しており、専門性や多様性を重視する文化があります。異なるバックグラウンドを持つコンサルタント同士が議論を重ねることで、クライアントへ提供する価値を高めるという考えが根付いているのです。
2. 人材育成への投資
「コンサルティングは人が命」という理念から、ローランド・ベルガーは人材育成に妥協しない姿勢を貫いています。毎月2~3回の社内外トレーニングや欧州での集中研修、MBA留学支援、社内メンター制度(ジェダイ・マスター制度)など、学びと実践を両立させながら成長を後押しする仕組みが充実。新人には先輩コンサルタントがマンツーマンでOJT指導を行ううえに、キャリア初期からプロジェクトの重要部分を任せることで実践力を養います。実力が認められれば入社3年目ほどでシニアコンサルタント昇格が可能など、結果を出した人が早期にステップアップできる実力主義でもあります。「社員を徹底的に育て切る」カルチャーが全社的に根付き、成果を出すためのサポート体制が整っています。
3. 採用力とチームビルディング
近年は「少数精鋭からの拡大路線」へ方針を転換し、日本オフィスの採用数を増やしています。案件需要の拡大や更なるビジネス成長を見据えたものであり、今後も多彩な人材を取り込みチーム規模を拡充していく計画です。もっともこれまでの厳選採用主義は変わらず、質を落とさずに人員を増やすことで組織能力を底上げしようとしています。また、拡大期においても「自分たちでローランド・ベルガーを作り上げる」という起業家精神は失わず、若手にも社内プロジェクトや新オフィス計画などを積極的に任せるなど、社員一人ひとりが主体的に動ける文化を継続。組織が大きくなるにつれて人間関係が希薄化するのを防ぎ、チームワークを強化する取り組みが進められています。
企業文化での強み
1. 3つのコアバリューと企業精神
ローランド・ベルガーは**「Entrepreneurship(起業家精神)」「Excellence(卓越性)」「Empathy(共感)」**の3つをコアバリューに掲げています。特にEntrepreneurship(起業家精神)は創業者の意思を受け継いだもので、社内では年次や職位に関わらず自ら手を挙げて行動し結果を出す人を高く評価する文化が根付いています。Excellence(卓越性)は常に質の高いアウトプットを追求するプロ意識を示し、Empathy(共感)はクライアントの文化や状況に寄り添うとともに、社内でも多様な価値観を尊重し合う姿勢を体現します。これら3つが組み合わさって「ハードな分析力」と「ヒューマンな共感力」を両立させる独特のカルチャーが形作られています。
2. フラットで協調的な社風
ローランド・ベルガーには外資戦略コンサルにありがちな厳格なヒエラルキーやギスギスした競争は少なく、フラットでオープンな雰囲気があります。日本オフィスは約100名という規模感もあって、代表パートナーから新人までの距離が近く、「役職は単なる役割」「誰が会社をリードしてもよい」という考えが経営陣に共有されています。若手でも大きな社内プロジェクトを任されることがあり、自律的に組織を動かす体験を通じてリーダーシップを磨ける点が魅力です。働き方についても近年は改革を推進しており、闇雲に長時間労働するより効率的に成果を出すことが重要視されています。協力体制が強く、チームで助け合いながら厳しい納期を乗り越える環境があるため、ハードワークの中にも「人に優しいコンサル」と感じられる部分があるのです。
3. 多様性と包容力
ローランド・ベルガーではダイバーシティを強みと捉え、多様な国籍・経歴・専門性を持つメンバーが一堂に会するチーム編成を重視しています。世界各拠点のコンサルタントが共同作業を行い、日本オフィス内でも英語・日本語・ドイツ語・中国語など様々な言語が飛び交う環境です。社員それぞれが違うバックグラウンドを持つがゆえに活発な議論が交わされ、そこから新しいアイデアや統合的なソリューションが生まれるという考え方が根付いています。「Diversity is our advantage(多様性こそが我々の強み)」というスローガンに象徴されるように、人の違いを包容力で受け止め、力に変える社風が魅力となっています。
3. 成長戦略
業界内でのポジショニング
戦略コンサル業界では、マッキンゼー・BCG・ベイン(いわゆるMBB)がトップティアとして広く認知されていますが、ローランド・ベルガーは**「欧州発グローバルファーム」として独自の地位を確立しています。多くの学生・転職希望者の間では、「MBBがティア1、ローランド・ベルガーやATカーニー(現Kearney)などがティア2」として扱われることが多く、採用難易度・ブランド力・案件規模でも一定の評価を獲得。特に「長期視野を重んじる欧州型経営」**を強みとして、近年重視されるサステナビリティ志向や社員満足(ES)向上などの領域で先行してきた経験が、今後の市場展開において大きなアドバンテージになると考えられています。
日本においても、米系ファームが占めている大きな市場の中で「欧州発で製造業に強い戦略パートナー」としての差別化を推進。自動車、化学、機械などの製造業案件では豊富な欧州のナレッジを活かせることもあって、多くのクライアントから高い評価を得ています。さらに近年はサービス業や公共セクター、スタートアップ支援にも領域を広げ、**「安定成長・実行支援型の戦略コンサル」**としてプレゼンスを強めている状況です。
成長戦略と今後の注力領域
1. 人材採用の拡大と組織強化
従来の少数精鋭路線を見直し、案件数増と更なる成長を見据えた採用拡大を打ち出しています。ただし厳選採用主義は継続し、質を維持しながらチーム規模を拡大する方針です。これにより扱える案件数と対応力を高め、日本オフィスの総合力を引き上げるとともに、多様な人材を取り込むことでイノベーションを生み出す狙いがあります。
2. 重点業界の強化
同社は特に「自動車」「エネルギー」「産業機器」「消費財」「ヘルスケア」の5分野を重点領域と位置付け、専門チームを設置して深化を図っています。伝統的に強みを持つ製造業・自動車だけでなく、新興市場として重要度を増すヘルスケアや消費財にもリソースを投下し、「各業界でトップクラスの専門性」を確立する計画です。
3. サービス領域の拡充(デジタル/IT・M&A/PMIなど)
デジタル戦略やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援、M&AやPMI(買収後の統合)支援に力を入れています。IT導入そのものは行わないものの、ITマネジメントやDXを全社的に進めるための組織改革・人材育成を含めた提案を強化し、クライアント企業の変革を実現させる体制を強化。M&A領域では欧州やアジアの各拠点と連携しながら、日系企業が海外企業を買収する際の統合支援など、クロスボーダー案件に深くコミットしています。
4. サステナビリティ分野への取り組み
環境・社会課題に関連するコンサルティングサービスを強化中で、特に水資源・リサイクル分野の専門企業を買収するなど大胆な投資を行っています。水素エネルギーやカーボンニュートラルといったテーマでも欧州本社の先進知見を活かし、日本企業やアジア企業の支援を強化する方針です。今後こうした新領域への取り組みを通じて、長期的・持続可能な社会を支えるコンサルタントとしての地位を更に高めていく考えです。
5. アジア市場での拡大
アジア新興国にも複数拠点を展開済みで、中国や東南アジアを含む地域においてビジネス拡大を図っています。日本オフィスはこれらアジア各拠点とのハブとして機能し、日本企業の海外進出や海外企業の日本進出を支援するクロスボーダープロジェクトを増やす戦略です。グローバル経営層にもアジア出身パートナーを登用するなど、多様性強化と地域戦略を両立させる動きを加速しています。
総じて、ローランド・ベルガーは**「人材基盤の拡大」「専門領域のさらなる深耕」「DX・M&A・サステナビリティなど先端分野への投資」「アジア市場へのコミット」**によって競争力を一層高めようとしています。欧州発の長期志向と実行力を併せ持ち、日本やアジアでも揺るぎない地位を目指す姿勢が明確です。
4. クライアントやプロジェクト
クライアントの業界・会社規模
ローランド・ベルガーのクライアントは製造業(自動車、ハイテク、化学、機械、医薬など)から金融・通信・流通・エネルギー・航空・物流・商社などサービス業、さらには官公庁・自治体、公共事業体、スタートアップまで実に多様です。グローバル企業や日本の大手企業が中心ですが、技術力を持つ中堅企業の海外展開支援や公的機関との政策立案案件にも関わっています。海外企業日本法人の日本市場戦略を支援するプロジェクトも多く、逆に日系企業の海外進出では欧州・アジア各拠点と協働することで高い付加価値を提供しています。
売上数千億~数兆円規模の大企業はもちろん、地方の有力企業やベンチャー企業を支援するケースもあり、クライアントの経営トップのパートナーとして抜本的改革や新規事業をリードしていく姿勢が特色です。
プロジェクト事例の詳細
製造業のグローバルコスト改革プロジェクト
欧州の大手製造業を対象に、コストダウン戦略を立案・実行支援。ドイツ・オーストリア・イタリア・日本・モロッコ・オランダなど多国籍チームが集まり、部品コストや組立工数を緻密に算出し、大幅原価低減策を提言。その結果、クライアントはグローバル競争力を強化し、市場シェア拡大に成功。
日本企業の海外進出支援プロジェクト
国内で成功していたが海外市場では伸び悩む製造業クライアントのために、ターゲット国の選定、現地調査、現地法人設立、販売チャネル開拓戦略を包括的に支援。欧米やアジアの各拠点専門家と連携し、個別市場ごとに最適な事業モデルを提案。実行段階では本社と海外子会社の調整役も務め、売上のグローバル比率拡大に大きく貢献。
中東×欧州×日本を繋ぐ大型プロジェクト
中東のクライアント企業を対象に欧州本社主導で行われたプロジェクトに、日本市場の専門家として東京オフィスのコンサルタントが参加。三者間の文化・時差を乗り越えながら、現地需要と日本の産業特性を組み合わせた新規市場参入戦略を立案。クライアントのビジネス拡大に寄与し、ローランド・ベルガーの国際調整力を示す代表例となった。
新規事業創出・DXプロジェクト
商社の社内ベンチャー制度から生まれた新規事業に対し、ビジネスモデル策定から実証実験計画、収支シミュレーションまでを伴走。さらに一部のコンサルタントが出向して初期フェーズを支援し、子会社スピンアウトまで結実。
老舗メーカーのDXプロジェクトでは、購買業務のデジタル化・AI需要予測導入に合わせ、組織変革やプロセス標準化もトータルで提案。短期間でのシステム稼働と業務効率向上を達成。
いずれの事例も、多国籍チームによるグローバル連携や、実行フェーズまでのフォローがローランド・ベルガーのプロジェクトにおける大きな特徴と言えます。クライアント企業の実情に寄り添いながら、机上の戦略で終わらず成果創出を目指す姿勢は高く評価されています。
5. 競合との比較
マッキンゼー、BCGなど他の戦略ファームとの比較
- ブランド・ポジション: マッキンゼー・BCG・ベイン(MBB)が世界的トップティアなのに対し、ローランド・ベルガーは第二グループ(2nd Tier)の代表格。規模と知名度でMBBに一歩譲るが、創業以来の独立性や欧州発の長期志向を武器に差別化を図る。
- カルチャー・スタイル: MBBが短期的企業価値向上や大胆な改革を重視しがちな一方、ローランド・ベルガーは長期安定成長や実行可能性を重視するアプローチを好む。厳格なヒエラルキーとアップオアアウト文化が強い米系に比べ、協調的で育成重視の色合いが強い。
- 専門領域・案件特性: 欧州発のネットワークを活かし、自動車・製造業・事業再生などで強い専門性。MBBが網羅的に超大型案件を多数抱えるのに対して、ローランド・ベルガーは中~大規模案件を中心に着実に結果を出す印象。
- グローバルネットワーク: MBBは圧倒的な人員と拠点数を誇るが、ローランド・ベルガーも36か国50拠点・3,000名規模で十分世界をカバー。欧州・アジア領域に強みを持つため、特定領域ではMBBに劣らない存在感がある。
アクセンチュアなど総合コンサルとの比較
- サービス範囲: アクセンチュアなどはIT実装やBPOまで含めたワンストップサービスを提供できる。一方、ローランド・ベルガーは戦略領域が主で、実際のIT導入は外部パートナーと連携。
- 案件の性質: 総合コンサルが大規模システム刷新や運用フェーズまで一貫して担当するのに対し、ローランド・ベルガーは経営陣のパートナーとして上流戦略に特化。必要に応じてクライアントと外部SIerをつなぐ役割も担う。
- 組織文化・人材: 総合コンサルは大所帯で幅広い人材が在籍する傾向。ローランド・ベルガーは少数精鋭で戦略コンサル色が強く、個人の裁量が大きい。一方で協業相手にも柔軟で、案件ごとに最適な連携を図る。
- 独立性: Big4系コンサルは監査法人のグループ会社としての制約がある場合があるが、ローランド・ベルガーは独立系のため利益相反リスクが低い点が差別化要素になっている。
ローランド・ベルガーで働く魅力
身に付くスキルとキャリアの特徴
ローランド・ベルガー(以下、RB)で働くことで得られる最も大きな魅力は、戦略立案から実行までの高度な問題解決スキルや分析力を習得できる点です。クライアント企業の経営課題を経営者とともに解決する経験を通じ、論理的思考力やプレゼンテーション能力だけでなく、プロジェクトマネジメント力やリーダーシップも早い段階で磨かれます。
さらに、プロジェクトの約5割はグローバル案件といわれており、日本人コンサルタントが海外出張ベースで欧州やアジアなどのチームと協働する機会が多くあります。特に中国・東南アジアには“ジャパンデスク”が設置されており、現地で日系企業の海外展開をサポートすることも珍しくありません。年間3~4か月間出張するコンサルタントもいるほどで、国内にいながらグローバルに活躍できる環境が整っているのです。これは「海外駐在は難しいが国際的な仕事をしたい」という方にも大いに魅力的といえます。
ローランド・ベルガーならではの魅力
- 実力主義の企業文化・高い給与水準
ローランド・ベルガーでは、能力があれば20代でも責任あるポジションに就ける仕組みがあります。評価は半年ごとの360度評価で、上司や同僚、部下からのフィードバックを基に四段階評価されます。役割ごとの要件を満たせば年次に関係なく昇進可能で、半年スパンで昇格するケースも珍しくありません。成果を出せば高い年収を得られるため、若くして報酬アップ・キャリアアップを望む人には非常に魅力的です。 - 長期視野と多様性を重んじる欧州発の独立系戦略ファーム
欧州企業らしい「長期安定成長」と「多様性重視」という経営理念があり、短期利益の最大化よりも持続的な価値提供を大切にする姿勢を持っています。これは日本企業の文化とも親和性があり、RBが多くの日本企業から支持される理由にもなっています。社内でも「多様性こそが価値の源泉」という信念が共有され、互いの背景や経験を尊重しあう雰囲気のなかで仕事をすることができます。 - “NoではなくWhy”というフラットなカルチャー
若手でも手を挙げれば意見を言える風土があり、年次や職位にとらわれずに挑戦させてもらえる魅力があります。実際に20代や中途入社の社員が早々にリーダー的役割を担い、組織づくりに関わる事例も多いとか。自分から積極的に動き会社を変革したい人には、絶好の環境といえます。 - 柔軟な働き方改革への積極姿勢
欧州発のため「ワークライフバランス」が重視されており、2012年頃からリモートワークなどフレキシブルな働き方を推進しています。もちろんプロジェクト繁忙期にはハードワークが続くこともありますが、チームで協力しながら効率を高め、メンバー同士助け合う風土があります。**「激務の中にも人間的温かさがあるコンサル」**という社員談も多く、働きやすさと成長を両立できるのが大きな魅力です。 - 少数精鋭&組織拡大期の面白さ
東京オフィスは約100名規模の少数精鋭でありながら、近年はアジアを中心に案件拡大が著しく、さらなる成長を続けています。拡大期の組織で、自分の意見を反映しながら会社づくりに参加できる点は、他の大手コンサルでは味わいにくい面白さといえるでしょう。
総じて、ローランド・ベルガーはグローバルな活躍機会、早期の成長機会、多様性に富むカルチャーを兼ね備えた極めて貴重なファームといえます。
職位と給与レンジ
役職ごとの職務内容と役割
ローランド・ベルガーの職位は6段階に分かれ、下位ほど分析実務を担い、上位ほどプロジェクト統括やクライアント経営層への提案・売上責任を持つ構造です。以下が主な階層と役割です。
- ジュニアコンサルタント(Analyst相当)
情報収集・調査・分析が主担当で、報告書作成の補助を行う。入社1~3年目の新人ポジションで、年収レンジは約580~800万円。 - コンサルタント
1つのモジュールを任され、調査・分析のみならずタスク管理やクライアントへの部分的報告も担う。経験2~5年目程度で昇格するケースが多く、年収800~1,100万円ほど。 - シニアコンサルタント
複数モジュールを束ね、チームの若手を指導しつつアウトプットの大部分を構築する。入社4~7年目程度で達する役職。年収1,100~1,800万円の層。 - プロジェクトマネージャー
プロジェクト全体を仕切る実質的責任者で、タスク設計・進捗管理・品質保証などを統括。年収レンジ1,800~2,500万円と高水準。売上面でもパートナーを補佐。 - プリンシパル
パートナー候補であり、複数プロジェクトを管理しつつ営業面でも大きな貢献を求められる。年収は3,000万円超。 - パートナー
経営層として全社売上責任を担い、オーナーシップを持って新規案件獲得や組織マネジメントを行う。年収5,000万円以上とも言われる。
昇進・キャリアパスの仕組み
ローランド・ベルガーでは半年ごとに人事考課が行われ、実力があれば年齢に関係なく飛び級昇格することが可能です。実際、半年で昇進するケースも存在し、若手でも大きなチャンスを掴めます。各ランクで求められる役割・成果が明確に設定されており、評価が高ければ短期でシニアコンサルタントやマネージャーへ駆け上がることができるという実力主義が特徴です。
役職別の年収レンジ
ローランド・ベルガーは平均年収約1,710万円ともいわれ、戦略コンサル内でもトップクラスに位置します。以下は一般的な年収モデル(基本年収+賞与)です。
- ジュニアコンサルタント: 580~800万円
- コンサルタント: 800~1,100万円
- シニアコンサルタント: 1,100~1,800万円
- プロジェクトマネージャー: 1,800~2,500万円
- プリンシパル: 3,000万円~
- パートナー: 5,000万円~
中途入社の場合、コンサルタントまたはシニアコンサルタントあたりの役職で入社するケースが多く、800万~1,800万円程度の提示が想定されます。評価や実績次第で短期間に昇給・昇格し、さらに年収アップを狙える点も魅力といえます。
求める人物像・適性の見極め
求める人物像(公式に求められる資質)
ローランド・ベルガーは以下3つのポイントを特に重視するとされています。
- 挑戦思考: 自律的に考え行動し、リスクを恐れず新境地を開拓するチャレンジ精神。
- 再現性(成果への執念): 常に最高の結果を追求し続け、チームとしても個人としても成長し続ける姿勢。
- 解決力: グローバル視点でビジネス課題に向き合い、柔軟な思考で実行力ある解決策を提示する力。
新卒採用ページでも「自分自身を成長させたい、学習意欲が強い、未知の課題にワクワクできる」などの資質が挙げられています。特に貪欲な成長意欲・チャレンジ精神・柔軟な学習能力が大切です。
どのような人が転職に向いているか(適性)
- 事業会社で経営企画や新規事業立ち上げ経験を持つ人
そうしたバックグラウンドはそのままRBの戦略案件で活きるため、即戦力が期待される。 - 海外プロジェクトや国際環境での経験、留学経験がある人
グローバル案件が多いため、語学力や異文化コミュニケーション力が評価される。 - 若手でも圧倒的に成長しハイペースでキャリアを築きたい人
半年ごとの昇進機会を活かせば年次に関係なくキャリアアップが可能。 - 多様性を受け入れ、チームワークを重視できる人
RBはダイバーシティを価値の源泉と捉え、助け合いながら成果を出すカルチャー。お互いの違いをポジティブに捉えられる人が向く。 - 未知の課題にも自分で考え抜き、行動できる自走力がある人
組織がマニュアル化されていない分、自分から動き結果を出す主体性が求められる。
逆に、指示待ちタイプや安定を優先するタイプ、過度な長時間労働が難しい方には厳しいかもしれません。ただしRB自身が働き方改革を進めているため、ハードワークの中でも協力し合える柔軟な人材が合致します。
選考プロセス
選考プロセスの全体像と期間
ローランド・ベルガーの中途選考は、書類選考→面接複数回(2~5回)→内定という流れが基本です。面接官はマネージャー~パートナー級が順に登場し、人物面とケース面接の両方を重視します。応募から内定までの期間は1~2か月程度が目安。応募ポジションや応募者の経験値によって面接回数は異なりますが、概ね3回前後が多いようです。
選考ステップの詳細と採用基準
- 書類選考: 履歴書・職務経歴書で職務経験や実績を確認される。高い難易度ゆえ、いかに具体的成果を定量的に示せるかがカギ。
- 一次面接(マネージャー級): 人物面+ケース面接(仮説思考や論理性を問う)を行う。
- 二次面接(プリンシパル~パートナー級): さらなるケース問題や業界知見を深掘り。自身の強みや志望動機を再度問われる。
- 最終面接(パートナー陣): 企業文化や人間性のフィット確認が中心。ケースというよりは雑談的な側面が多いが、入社後ビジョンなどを問われる可能性大。
特にケース面接の対策が合否を大きく左右し、論理構造の明晰さとコミュニケーションの柔軟性が重視されます。「目の前のお題にどう取り組み、面接官と双方向に考えをブラッシュアップしていくか」がポイントです。
▼ケース面接でよくある出題例
- 「百貨店の売上を1.2倍にするには?」
- 「もし起業するならどんなビジネスを立ち上げ、その成功要因は何か?」
- 「紙のノート事業で売上を3年後に1.2倍にする施策は?」
いずれもフェルミ推定(市場規模推計)や課題特定→打ち手提案の流れが典型です。論理構造を分解しながら結論を導く力が問われます。
採用基準・転職難易度
ローランド・ベルガーは「戦略コンサルらしい高い問題解決力+グローバルで通用するコミュニケーション力+主体的な行動力」を総合的に見るため、難易度は戦コンの中でもかなり高い部類です。ただし、近年は少数精鋭から採用拡大へ転換しているため、以前よりは応募チャンスが増えているのも事実。徹底したケース面接対策や志望動機の明確化を行えば、20代の第二新卒や30代前半の事業会社出身者でも十分合格の可能性があります。
▼内定獲得のためのポイント
- ケース面接対策を徹底: フェルミ推定や売上改善策など典型テーマを繰り返し練習。模擬面接やエージェントの指導でブラッシュアップが重要。
- 志望動機・自己PRの詰め: 「なぜRBか」「なぜ戦コンか」の理由を深堀りして説得力を高める。自分の経験を活かせる分野や熱意を具体的に伝える。
- 企業理解とカルチャーフィット感: 多様性・長期志向・起業家精神というRBの価値観を共有していることを示す。面接官との対話で共感ポイントを強調。
- 転職エージェントの活用: コンサル専門エージェントに登録し、書類添削やケース面接特訓、条件交渉を支援してもらう。プロのサポートで突破率を上げる。
転職エージェントの活用方法
転職エージェントの活用メリット
- 非公開求人へのアクセス: RBを含む戦略コンサルの求人は非公開のことも多く、エージェント経由でしか知り得ないケースがある。
- 正確な選考情報とケース指導: 採用担当者の特徴や過去の質問例などの有益情報を提供してくれる。
- 書類添削&面接対策: ケース面接の模擬指導を受けられるため、独学では得られないフィードバックが得られる。
- 条件交渉を代行: 内定後の年収や役職、入社時期の調整をエージェントが行ってくれる。
おすすめエージェントと特徴
- JACリクルートメント: ミドル・ハイクラス転職に特化。グローバル企業や外資戦略ファームの求人が豊富で、RBへの紹介実績もある。英語レジュメやバイリンガル向け支援が手厚い。
- リクルートエージェント: 国内最大手。幅広く求人を紹介されやすいが、戦略コンサルに特化した深いケース対策は必ずしも得意ではないので、補助的に使うのがおすすめ。
- ムービン・ストラテジックキャリア: コンサル転職専門。RBや他の戦略ファームへの豊富な合格実績があり、ケース面接の細かい指導が可能。
- アクシスコンサルティング・エグゼクティブリンクなど: コンサル特化型で、戦略案件のケース面接を実地指導してくれる。自分に合ったエージェントを複数登録して比較するのがポイント。
効果的な活用方法
- 複数併用と役割分担: 総合型と専門型を2~3社使い分け、それぞれの強みを最大化する。
- 希望・本音を正直に伝える: 「RBを第一志望として本気で狙っている」ことをエージェントに明確に伝える。
- 提供情報の活用: 過去合格者の傾向や企業からのフィードバック、面接ノウハウなどをしっかり吸収する。
- 模擬面接の依頼: ケース練習を積めば積むほど本番の落ち着きや説得力が増す。
- 条件交渉を任せる: 内定後の年収やポジション調整はエージェントが間に入ることで希望を通しやすい。
ローランド・ベルガーの働き方・仕事の進め方
コンサルタント職の1日のスケジュール
ローランド・ベルガー(以下RB)のコンサルタントは、プロジェクトの内容や繁忙期によって1日のスケジュールが大きく変わるのが特徴です。一般的な流れを挙げると、朝は8~9時頃に業務を開始し、メールチェックや当日のToDo確認からスタート。9時前後にはプロジェクトチーム内での朝会をリモートやオフィスで実施し、各メンバーの進捗共有やタスクの再調整を行います。
日中は、クライアントとの打ち合わせやヒアリング、資料作成・分析に時間を費やすことが多いです。たとえば自動車産業の案件なら、業界動向を深堀りしたリサーチや競合分析、現場へのインタビューなどがメインタスクになります。また、週に1~2回程度のクライアント会議ではアウトプット方向性をすり合わせるため、コンサルタントはプレゼン資料を作成したり、マネージャーを補佐してクライアントからの質問に答える役割を担います。
業務終了時間はプロジェクトの繁閑でばらつきがあり、納期前など繁忙期には夕方以降の新タスク対応や社内レビューで夜遅くまで作業することもしばしば。一方、比較的落ち着いた期間には早め(18時ごろ)にオフィスを出てリフレッシュするなどメリハリのある働き方が実現可能です。また近年はリモートワークやフレックスも浸透しており、日中にカフェや自宅で分析業務を行い、夕方にオンラインミーティングを設定するといった柔軟なワークスタイルも増えています。
**「ハードワークだけどメリハリをつけて休む人も多い」**と社員談があるように、忙しい時は全力でコミットし、プロジェクトが終わればまとまった休暇をとるなど、短期集中・長期休暇のスタイルで乗り切るコンサルタントも多いです。
ワークライフバランス(労働時間・休日取得など)
戦略コンサル業界全般と同様、ローランド・ベルガーでも繁忙期と閑散期のギャップは大きいです。繁忙期には「平日は深夜まで作業し、週末もレポートを仕上げるために一部稼働する」といった状況があり得ます。しかし近年は、リモートワークやフレックスタイム制の充実により、労働時間は徐々に改善傾向です。
- 残業時間: 過去には「月100時間超の残業があった」という声もある一方、最近はリモート活用で生産性を上げ、早めにタスクを終えるコンサルタントも増えています。ただしプロジェクト優先の文化は根強いため、平均して月50~60時間の残業は覚悟する必要があります。
- 休暇制度: プロジェクトの切れ目でまとめて休暇を取る人が多く、2~3週間の長期休暇を海外旅行やMBA短期留学に充てるケースもよく聞かれます。普段忙しくても大きな区切りでオフをしっかり満喫するのがローランド・ベルガー流です。
- リモートワーク: 週3日程度リモートOKという社員もおり、「自宅やカフェで集中して資料を仕上げ、打合せはオンラインで行う」スタイルが定着しつつあります。一方、顧客先への訪問や対面会議が多いプロジェクトではオフィス出社が増えることも。
平均すると「激務」のイメージは否めないものの、以前よりは働きやすさが向上し、過度な長時間労働が常態化する状態を防ぐ仕組みが整えられています。ただし社員クチコミには「忙しいときは全く休めない」というリアルな声もあるので、挑戦する方はある程度覚悟して臨む必要があるでしょう。
仕事の進め方・チームワーク
プロジェクトは少数精鋭チーム(5~7名程度)で進められ、パートナー/プリンシパルが全体方針、マネージャーが日々の運営、コンサルタントやジュニアが分析・資料作成を担う構造です。若手でも直接クライアントと接し、提案書をまとめる機会が多いので成長スピードが非常に早いと評されています。
欧州系のカラーが強く、**「実行重視・現場主義・チームワーク」**がカルチャーの軸です。提案するだけでなくクライアントの現場と一緒に施策を具体化し、成果が出るまで伴走するスタイルを取り、ここが米系戦略ファームと少し異なるところ。チームワークについては「誰かが詰まったらカバーし合う」習慣があり、個人主義なイメージのある外資コンサルにしては協調的な社風との声も。
社内文化・社内活動
ローランド・ベルガーは**「エンパシー(寛容と尊重)」「オーナーシップ」「アットホームな雰囲気」**が根付きやすい環境とされています。上下関係がフラットで、新人でもアイデアを出しやすく、経営陣とも距離が近いのが魅力。メンター制度やサバティカル制度、D&I推進など、人材を大切に育てる施策が充実しています。
- メンター制度: 新卒・中途ともに先輩コンサルタントがメンターにつき、困りごとの相談に乗る仕組みあり。
- イベント: 全社ミーティングでプロジェクト事例を共有したり、社員同士の懇親会、スポーツや勉強会などを開催。
- 評価制度: 半年ごとに昇格判定があるが「アップ・オア・アウト」はなく、長期的に成長する姿勢をサポート。
- 外国人社員との交流: 世界各地のオフィスから出張・在籍するコンサルタントが東京に来ることもあり、英語が飛び交う環境。
**「温かみがありながらも実力主義」**という欧州らしさがにじむ社内風土です。
ワークライフバランスの競合比較
残業時間・働き方改革の状況
戦略コンサル業界はどこもハードですが、ローランド・ベルガーはマッキンゼーやBCGなどのMBBよりも残業時間が長いというデータもあります。一方、総合コンサル(アクセンチュアやデロイト等)と比較すると「プロジェクト密度が高く、激務度が高い」と指摘されることも少なくありません。ただ、リモートワークやフレックス制度が浸透しつつあり、業務効率向上や長時間労働の是正に本腰を入れ始めているという社員の声も。従来よりも休暇取得の自由度は増しており、「集中して稼働→長期休暇でリフレッシュ」というメリハリスタイルを好む人には向いていると言えるでしょう。
MBBや総合コンサルとの比較ポイント
- MBB(マッキンゼー、BCG、ベイン): チーム体制がしっかりしており残業時間の総量はRBより少ないというクチコミもある。だが「アップ・オア・アウト」で昇格を逃すと退社せざるを得ないプレッシャーが大きく、精神的な負荷は強いかもしれない。
- 総合系(アクセンチュア、デロイト等): 戦略コンサル部門でもIT実装や大規模PMOに派生できるため、人海戦術で比較的残業を均等化しやすい。一方、RBは小規模組織で一人あたりの責任が重く、忙しいプロジェクトだと長時間勤務に陥りやすい。
- RBの良さ: 仕事量は多いものの、自由度が高く長期休暇が取りやすい。「半年走りきってまとめて休む」などライフスタイルを自分で設計できる。少数精鋭で若手にも大きな裁量が与えられ、早期にキャリアアップ可能。
総じて、**「忙しさは業界の中でもトップクラスだが、自律的な働き方を確立しやすい」**という特徴がRBにはあるといえます。ワークライフバランスを重視しすぎる人には厳しい面もある一方、短期集中型で効率的に働くスキルを身につけたい人には魅力的です。
卒業後のキャリアパス(ビジネス中心)
事業会社への転職の傾向
ローランド・ベルガーは戦略コンサルとしての看板があり、「ポストコンサル」として事業会社への転身が非常に盛んです。特に以下のようなルートが典型的。
- スタートアップ/ベンチャー
若手・マネージャー問わず多数のRB出身者が参画。急成長企業のCXOや新規事業担当としてコンサル時代の分析力・戦略思考を活かし、ダイナミックな経営に携わるケースが多い。 - 外資系大手企業の経営企画や新規事業開発
高額報酬+グローバルな舞台を求める層に人気。テック企業やグローバルメーカー、金融機関などでの幹部候補として引き合いが強い。 - 日系大企業の経営企画・商社の事業投資担当
ワークライフバランスを求める人や、日本市場で大きな影響力を持つ企業の経営に関わりたい人が選択。総合商社の新規事業投資部門などは、戦略コンサル出身者が活躍しやすいポジションとして定評あり。 - PEファンド(プライベートエクイティ)
投資先企業のバリューアップにコンサルタントとしての腕を振るう。高年収が見込まれるが、募集枠が狭く競争が激しい。
その他、起業して独立、NPO/行政での社会貢献など、多種多様な道に進むOB/OGがいます。RB出身というブランドがビジネス界での信頼を得やすい土台になる点は大きな強みです。
他のコンサルファームへの転職の傾向
- 戦略ファーム内での移籍(RB→MBBなど)
しばしば見られるものの、MBBはさらに競争が激しく、RBからの転身例はそれほど多くない。ただしA.T.カーニーやアクセンチュアストラテジー、ベインなどへ移る事例も一部存在。 - 総合系・IT系コンサルへの移籍
RBで培った戦略能力を活かし、総合系の“戦略部門”に移籍するパターン。ワークライフバランス改善や業務範囲拡大を理由に選ぶ人もいる。
RBは**「アップ・オア・アウトがない」「社風が温かい」**ため長期的に在籍する社員も多いですが、戦略コンサル同士や総合コンサルへの移籍パスも確立されており、ステップアップを図る人も見られます。
RB出身者のビジネスキャリアにおける特徴・主な例
RB出身者の多くが事業会社やベンチャーで要職に就き、経営トップとして企業変革を推進している例が豊富です。たとえば:
- 水留 浩一 氏: 元ローランド・ベルガー日本法人代表。企業再生支援機構でJAL再生に関わり、現在は大手外食企業の代表取締役社長として経営をリード。
- 足立 光 氏: 消費財企業や外資系メーカーのトップとして活躍。コンサル経験を武器にブランド戦略やマーケティングを大規模に推進。
こうした事例は“コンサル=経営人材への登竜門”のイメージを強化し、RB時代の戦略立案力やチームマネジメント力が、経営の最前線で高く評価されることを裏付けています。
ローランド・ベルガーの関連書籍リスト
ローランド・ベルガー自身や、同社パートナー・チームが執筆に携わる書籍をいくつか挙げます。興味を深めるうえでぜひ参考にしてください。
- 『DXビジネスモデル80事例に学ぶ 利益を生み出す攻めの戦略』
ローランド・ベルガー現役パートナーが執筆し、世界各地のDX事例を通じてデジタル戦略の要諦を解説する一冊。DX領域に強いRBの知見が濃縮されており、新規事業やIT分野に興味がある方に最適です。 - 『350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略』
ローランド・ベルガーのグリーンビジネス専門チームが、環境・エネルギー分野のマーケット分析と戦略提言をまとめた著書。サステナビリティ領域の先見性を感じられます。 - 『自動車部品産業 これから起こる7つの大潮流』
ローランド・ベルガーのオートモーティブ・コンピタンス・センターが執筆。欧州と日本を中心とした自動車関連の変革トレンドを分析し、業界の未来を予測。 - 『図解即戦力 コンサルティング業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』
コンサル業界全般の基礎がわかる入門書。RBを含む主要ファームの位置づけやビジネスモデルなど、コンサルタント志望者に必須の知識を網羅。
それ以外にも、RB公式サイトの「Think:Act」シリーズで公開されているレポートや、パートナーが寄稿する業界記事などが多数あります。RBの得意領域(自動車、製造業、デジタル、サステナビリティなど)を深く知りたい方は、これら文献を読むことで同社のコンサル手法や強みをより具体的にイメージできるでしょう。
まとめ:ローランド・ベルガーでキャリアを築く魅力と挑戦
欧州発の戦略コンサルティングファームとして、ローランド・ベルガーは「ハードワークで飛躍的な成長を遂げたい」「グローバル案件を通じて市場にインパクトを与えたい」という方にとって魅力にあふれています。
- 働き方: プロジェクトごとの波が激しく激務ではあるが、リモートワークや長期休暇の活用などメリハリをつけやすい仕組みがあり、若手にも大きな裁量と挑戦機会が用意されている。
- ワークライフバランス: 戦略ファームらしく忙しいが、以前より働き方改革が進み改善傾向。プロジェクト終了後に2~3週間の休暇を取得するなど、独自のリフレッシュ手段を確保する社員も多い。
- チームワークと社内文化: 欧州流の「寛容と尊重(エンパシー)」が根付き、フラットかつ人間関係が温かい雰囲気。メンター制度やD&I推進を通じ、一人ひとりが成長できる環境。
- 卒業後のキャリアパス: 事業会社の経営企画、スタートアップの役員、PEファンドなど、多様な可能性が開かれる。OB/OGは各業界で経営層として活躍しており、「RB出身」というブランドが活きる場面が多い。
- 関連書籍の充実: 『DXビジネスモデル80事例に学ぶ』『350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略』などを通じ、RBの最新知見や業界分析を深く理解できる。
もちろん、「繁忙期にどこまでコミットできるか」「戦略コンサル特有の厳しさに耐えながら学べるか」という覚悟は必要です。しかし、ハイリスク・ハイリターンな環境で圧倒的スピードで成長したい人にとって、ローランド・ベルガーは理想的なフィールドとなるでしょう。
最後に、転職成功のヒントとして、ケース面接対策や志望動機の明確化、転職エージェントの活用などの準備をしっかり行うことが重要です。**「少数精鋭・グローバル・実行支援も徹底する戦略ファーム」**として唯一無二の魅力をもつローランド・ベルガーで、あなたのキャリアを飛躍させてみてはいかがでしょうか。応援しています。
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