コンサルタントへの転職年齢の上限は?事例から考える

今回は、コンサルティングファームへの未経験での転職年齢の上限についてです。

未経験での転職に上限がある理由

一般的に、未経験での転職は、35歳が上限と言われています。

未経験でのコンサルタントへの転職に、上限がある理由は色々ありますが、大きくは以下がメインではないでしょうか。

①学習速度の問題

コンサルティングファームへの転職可否に、年齢が大きく関わってくる理由の最も大きな理由が学習速度の問題です。

コンサルティング・ファームの仕事の仕方は、事業会社とは大きく異なります。

事業会社とは異なり、3ヶ月程度でPJがコロコロ代わり、PJのテーマや業界が毎回大きく異なることも日常茶飯時です。

また、仮説ドリブンであったり、論理性やプロフェッショナリズムを非常に重視する、コンサルタントという仕事の進め方が事業会社とは大きく異なります。

その中で、中途入社者は過去の事業会社での仕事の仕方をアンラーニングして、新しくコンサルタントとしての仕事の仕方を身につける必要があります。

これが、年齢が上がれば上がるほど難しくなります。

35歳程度であれば、自分の学習速度が下がっている認識は無いかもしれません。

しかし、例えば、第二新卒あたりでまっさらな状態で、コンサルタントとして入社する若手と比べると学習速度の差は明らかであったりします。

特にコンサルティングファームに入社する様な方は、事業会社で活躍していたり、出世していたりと成功体験を積んでいる人も多くいます。

この様な成功体験を積んでいる方が、学び直しを行うのは、意識的に謙虚に頑張ろうとしても、一定の難しさはあると思います。

②徒弟制度の問題

コンサルティングは、スキルベースの特殊な仕事の仕方をすることもあり、徒弟制度です。

パートナーやマネージャーはじめ、先輩にしっかりと身体知としての仕事の仕方を教えてもらうことでしか成長することが難しい側面があります。

また、新卒を筆頭に、優秀な人が、まっさらな状態でハードに仕事をするので、若くしてプロモーションしている人も多くいます。

そのため、ある程度の年齢で入った中途の方より、新卒のマネージャーやパートナーが年下のケースがあります。

もちろん、双方大人なので、一定の気を使います。

しかしながら、やはりマネジメントする側からすると、メンバーがあまりにも自分より年上ばかりだとやりづらい面もあると思います。

実際に、私の同僚の中には、自分より年上のメンバーを配下に置きたがらないマネージャーも居ました。

もちろん、この問題は転職者本人のLikabilityやチャームでカバーできる部分ではあります。

③年収の問題

ある程度の年齢になると、当然年収が高くなります。

結果、事業会社から、コンサルタントのスタッフ層として転職すると年収が下がるケースが出てきます。

特に、戦略系と比べて、年収レンジが低い、総合系ファームであれば、普通に起こり得ることだと思います。

(総合系のスタッフ層の給料は、900万円~1000万円くらいが上限ではないでしょうか)

そのため、年収を下げてスタッフ層として転職するか、年収を維持、もしくは微増させてマネージャーとして入社するかという問題が生まれます。

戦略系に関しては、未経験でマネージャー採用はまずないと思います。

一方で、総合系の場合は、未経験でもマネージャーとして採用されるケースがままあります。

マネージャーとして採用されることで、年収を上げた転職や、体裁を保った転職ができるからです。

しかしながら、総合系ファームといえど、未経験でマネージャーとして転職して、サバイブするのはなかなか難しいのが実情です。

マネージャーとして入社してしまうと、その方に仕事を教えてくれる人が居ない為です。

これがスタッフとして入社していれば、マネージャーが仕事の仕方を教えてくれる事になります。

この違いは、非常に大きいです。

なので、コンサルティングファームに入社する際にランクで迷ったら、低いランクで入社して、入社してから最速でプロモーションすることをおすすめします。

実力されつければ、プロモーションするのは比較的容易です。

年齢に関係なく、成功する人

以上、35歳以上など年齢が上がった状態で、コンサルティングファームに転職する難しさをお伝えしました。

一方で、これまで書いてきたことを否定する様ですが、本当に仕事のできる方や成功する方は年齢に関係なく、コンサルティングファームへの転職を成功させます。

私の知り合いにも、36歳でスタッフ層としてファームに転職し、最速でパートナーに昇格した方も居ます。

元BCGの日本代表でらした御立さんも、BCGに転職したのは35歳を過ぎてからだと思います。

今から年齢を若くすることは難しく、今が今後の人生で一番若いものです。

もし興味あり、オファーをもらえたなら、挑戦してみるのが良いのではないでしょうか。

たった一度の人生なので、冒険してみるのも良いでしょう。

エージェントを活用して事例を集める

実際に30歳以降でコンサルティングファームに転職した人がどうなったのかをエージェントに聞いてみるのも良いと思います。

エージェントは候補者側は費用がかからないので、無料で使用することができます。

実際の事例を集めることで、自分にもできそうだと自信がつくことも大いにあるでしょう。

エージェントはできるだけ、たくさん回ることをおすすめします。

なかでも、コンサルティングファームに強いエージェントは一通り回った方が良いと思います。

アクシスコンサルティングはコンサルティングファームへの転職支援するが国内No1なので、たくさんの事例を集めることができます。

私も、事業会社から未経験でコンサルティングファームに転職する際に、様々な転職者の内定可否や入社後の動向を教えてもらいました。

これらの情報収集は面接時に自信を持って挑むためにも大変役立ちました。

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