ポストコンサルの給料問題
コンサルティングファームへ転職する際や、コンサルティングファーム在籍中に気になるのが、ファームを辞めた後に、給料が上がるのか?下がるのか?という問題です。
ファームに転職を検討している人は、給料が上がる人が多いと思います。
辞めることを明確に決めて、ファームに転職する人はあまり居ないと思いますが、ファームを辞めた後の給料はどうなるんだろう、というのは気になる人が多いと思います。
また、コンサルファームで既に働いている人も、エージェントと頻繁に面談していないと転職後の給料に関する情報はなかなか手に入らないでしょう。
今日は、実際にファームで見聞きした話から、ポストコンサルで給料が上がるのか?について書こうと思います。
前提
前提として、経営コンサルタントと呼ばれる戦略ファームや総合ファームでビジネスコンサルタントと呼ばれる職種の場合について書きます。
ITコンサルタントと呼ばれる、システム開発のPMOやSalesforceやSAPの導入を得意とするコンサルタントについては、知見が無いのでわかりません。
(SAPなどにつよいコンサルタントが、ファームより高い給料で大手事業会社に転職したという事例は同僚から聞いたことがありますが)
給料が上がるケース
コンサルティングファームから転職して、給料が上がる転職先は残念ながら非常に限られています。
ファーム間転職
ファーム間転職と言われる、同じコンサルティング業界で転職する場合です。
このファーム間転職で、給料が下がるケースはほぼ無いと思います。
転職者側に転職するメリットがほぼ無いからです。
特に総合系のファームであれば、デロイトとアクセンチュアとKPMGを行ったり来たりしている、コンサルタントの方がいらっしゃいます。
また、大手ファームだけでなく、ブティック系ファームに転職する方も居ます。
ブティック系ファームは、リーンに運用されており、大手ファームより間接費が安いケースが多く、給料が上がりやすいです。
コンサルティングには飽きているし、ハードワークもしんどいけど、給料を下げたくない、という理由でブティック系ファームに居る様な方に昔あったことがあります(もちろん、そういう方は少数だと思います)
金融機関への転職
コンサルタントとしての転職先として人気のあるPEファンドに関しても、給料が上がるケースが多いと思います。
ファンドに関しては、キャリーボーナスを含めた給料の高さと、コンサルタントの経験を活かした難易度の高い仕事ができるということで非常に人気が高いです。
転職する層としては、比較的、年齢層の若いスタッフが多い気がします。
外資系投資銀行も給料が上がる転職が可能かと思いますが、第二新卒の年齢でM&Aやファイナンス関連の案件に携わった事があることが求められると思います。
そもそも、外資系投資銀行に行きたがるコンサルタントにあった事がありませんが。
外資系デジタル関連企業
外資系のデジタル関連企業も年収が上がるケースが一定あります。
いわゆる、GAFAMなどに代表される企業です。
これら企業も年収が上がるケースが多く、実際に、会社の先輩はGAFAMの1社から年収2,800万円で転職しなかとヘッドハンティングされていました。
これら企業に転職するためには、デジタル関連の業務経験と高いレベルの英語力(すべて英語の環境で業務ができる)がある事が転職には必要である様です。
以上が、コンサルティングファームから転職した際に、給料が上がる転職先です。
会社員の年収というのは基本的に、業界の収益性や人材の再調達コストによって決まります。
コンサルティングファームは、収益性が高く、人材の再調達コスト(同じ仕事ができる人を育成するコスト)が高い為、そもそもの給料が高いです。
したがって、ファームから転職して、給料が上がる先が限られてしまいます。
給料が下がる転職先
事業会社に転職する方は、外資系を含め、たいてい給料が下がっていると思います。
国内大手企業
国内大手企業の場合は、年齢や年次で給料が決まるケースが多いです。
コンサルタントは、比較的短期間2~3年で役職が上がり、それに伴って、給料が大きく上がります。
同年代の国内企業に努める方よりも、たいがい給料は高いです。
それでも、なぜ、転職するのかと言うと、人によって理由が異なると思いますが、若手の場合は自分で事業を動かしたいや、コンサルタントという仕事があまりマッチしていなかったという理由が多いと思います。
中堅の方であれば、ワークライフバランスも取れる仕事に転職したいという方が多い印象です。
スタートアップ
若い方であれば、スタートアップに転職する方も一定数居ます。
スタートアップの場合、年収は確実に下がりますが、ストック・オプションが付与され、その会社が上場後に金銭的リターンがもらえるケースがあります。
ただし、必ずしもストック・オプションが行使できるとは限りませんし、行使できるとしても、数年以上先です。
金銭目当てでスタートアップに転職する際は、よく考えられた方が良いと思います。
また、スタートアップに転職すれば、比較的容易にCxOなどの役職につけると思われるかもしれませんが、これも事業経験が無いコンサルタントがいきなりCOO、CMOなどになれる会社は、他の候補者がいないケースが多いと思います。
つまり、アーリーステージでまだ注目されていない企業、ドメインや領域がニッチな企業、事業の成功確度が低いと評価されている企業です。
普段接しているクライアントである大企業への転職と、スタートアップへの転職は全く異なります。
たいていのコンサルタントにとって、スタートアップは未知の世界です。
転職する際は、スタートアップで働く友人や複数のエージェントからの情報収集をおすすめします。
年収調査におすすめのエージェント
最後に、ポストコンサルの年収調査におすすめの転職エージェントを紹介します。
コンサルタントへの転職エージェント数が日本最大の、アクシスコンサルティング“>アクシスコンサルティングです。
アクシスコンサルティングがコンサルタントへの転職及びポストコンサルタントの転職に豊富な知見と実績を持っています。
どのようなファームの、どのようなランクの方が、いくらくらいの年収で転職したのかを色々ヒアリングしてみると良いと思います。
私自身もファーム転職の前と後で、複数回利用させて頂いています。
他の大手エージェントでは、なかなか見ないポストコンサル案件も豊富なコネクションで保有されている印象です。
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