カーニー(Kearney)とは?転職先としての魅力と実像を徹底解説
カーニー(旧A.T.カーニー)は、世界有数の経営コンサルティングファームの一角を占め、日本でも近年急速な成長を遂げています。
マッキンゼー、BCG、ベインというトップ3(MBB)の次と見られてきた同社ですが、今では日本法人の人員規模でベインを上回り、業界序列を変えつつある存在として注目を浴びています。そんなカーニーについて、「歴史や企業概要」「特徴や強み」「成長戦略」「競合との比較」「プロジェクト事例」などを網羅しながら、転職先としての魅力をお伝えします。コンサルティングファームへのキャリアを検討中であれば、ぜひ最後までご覧いただき、「カーニーへ行ってみたい」という想いを高めていただければ幸いです。
1. 企業概要
歴史(グローバル・日本)
カーニー(旧A.T.カーニー)は1926年、米国シカゴで創立されました。創業のきっかけは、ジェームズ・O・マッキンゼー氏が率いていたシカゴオフィスが独立したことにあります。創業者のアンドリュー・トーマス・カーニー氏はマッキンゼー氏の最初のパートナーであり、1937年にマッキンゼー氏が急逝した後、独立を果たしました。その後社名をA.T.カーニーとして世界各地へ展開し、1972年には日本法人を設立して東京にオフィスを開設。1995年に米EDS社に買収されるもカルチャーの違いから業績が低迷し、2006年に経営陣によるMBOで再独立。2020年にはブランド名を「A.T.カーニー」から「カーニー(Kearney)」へ改称し、新たなスタートを切っています。
組織体制(グローバル・日本)
カーニーはグローバルではパートナーシップ制の民間企業で、**「1パートナー1票」**という民主的なガバナンスを採用しています。約300名以上のパートナー全員が経営方針に一票を持つこの体制は、フラットで意見が反映されやすいのが特徴です。グローバルCEOはボブ・ウィレン氏(Bob Willen)。2023年春に就任しました。
日本法人はA.T.カーニー株式会社として東京に拠点を置き、現日本代表は関灘 茂(せきなだ・しげる)氏。関灘氏はアジア太平洋地域代表も兼務しており、日本オフィスの存在感が高いことを示しています。日本法人は外資系でありながら独立した株式会社形態を採用し、日本のビジネス慣習に精通した経営体制を敷いているのが特徴です。
業界内でのプレゼンス・評判
カーニーは世界有数の経営コンサルティングファームとして知られ、フォーチュン500企業の3分の2以上、さらに各国政府機関やNPOをクライアントとしています。戦略立案から実行支援まで幅広く手掛け、金融、通信、ハイテク、自動車、消費財・小売など様々な業界で実績を積み重ねてきました。
特に日本や韓国市場での存在感が大きく、かつては日本ではMBB(マッキンゼー、BCG、ベイン)に次ぐ第4の戦略ファームと見做されてきたものの、近年は人員規模でベインを追い抜き「MBBではなく**MBA(マッキンゼー・BCG・A.T.カーニー)では?」**という声が出るほどに成長。グローバルでもコンサル業界のランキング常連であり、かつ米国の給与調査で全米平均給与No.1企業に選ばれた実績もあります。2022年には世界のコンサル企業の総合評価で1位を獲得しており、クライアントからの信頼と成果への定評がランキングにも表れています。
主要な拠点(世界・日本)
本社は創業地の米国イリノイ州シカゴ(フランクリン・センター)。現在、世界41の国と地域に約71のオフィスを構え、北米・欧州・アジア・中東・南米・オセアニアとグローバル展開しています。主要拠点としてニューヨーク、ロンドン、東京、ドバイ、シドニーなどが挙げられます。
日本では**東京オフィス(港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン・タワー23階)**が唯一の拠点です。1972年の設立以来拡大を続け、経営戦略から業務改革まで幅広いプロジェクトを扱うコンサルタントが集結。日本企業のみならずアジア太平洋地域案件にも対応しています。韓国(ソウル)や中国(北京など)、東南アジア各国にもオフィスがあり、アジアのネットワークも強固です。
社員数(グローバル・日本)
カーニーの従業員数はグローバルで約5,300名(買収したCervello社やProkura社のスタッフも含む)。毎年2桁成長を続けており、組織規模は拡大傾向にあります。一方、日本オフィスの従業員数は約270名~300名ほど。2020年頃は約200名でしたが積極採用により300名弱にまで拡大し、戦略系ファームとして国内第3位グループの一角を担っています。マッキンゼー日本法人やBCG日本法人は推定500名前後と言われますが、カーニー日本も着実に規模を伸ばしている状況です。
著名なOB・OG
カーニー出身者は産官学問わず各界で活躍し、**「カーニー・アルムナイ」**としてのネットワークを保っています。
- 楠 雄治氏(楽天証券社長)
- 塩濱 剛治氏(Uber日本法人社長、ロゼッタストーン日本法人社長を歴任)
- 島田 智明氏(衆議院議員、元大阪府河内長野市長)
- 梅澤 高明氏(現カーニー会長、元日本代表)
- 高家 正行氏(ミスミグループ本社社長)
- 西川 久仁子氏(スーパーナース社長)
- 小松崎 行彦氏(ファミリーマート常務執行役員)
- 松本 恭攝氏(ラクスル創業者CEO)
- 久保 裕丈氏(「MUSE&Co.」元社長・家具サブスク企業クラース代表)
- 安田 隆二氏(一橋大学大学院教授、元マッキンゼー日本社長)
など多数の経営人材・起業家を輩出。世界全体では23,000人以上のアルムナイがおり、毎年「Kearney Week」という同窓会イベントも開催するなど、転職後も絆が強いのが特徴です。
2. 特徴や強み
ビジネス面での強み
- 実行重視のコンサルティング
カーニーは戦略立案にとどまらず、オペレーションや調達改革など実務レベルまで踏み込み、確実なインパクトと結果を出すことで知られます。サプライチェーンや業務変革に強みを持ち、クライアント企業からは「成果をコミットするファーム」と評価されています。 - 老舗としてのブランド力
マッキンゼー発祥の歴史と90年以上の実績から、コンサル業界での信用力が高いのも特徴。世界41の国と地域、約71拠点のネットワークを活かし、各国の知見をワンチームで提供できる体制です。 - 幅広いサービスライン
戦略、M&A、デジタル、組織変革、マーケティング、調達、サステナビリティなど多岐にわたり、**“テーラーメード”**の提案が可能。単なる絵に描いた餅でなく、目に見える成果創出にコミットするビジネスモデルが強みです。
人材面での強み
- 厳選された優秀なプロフェッショナル
世界的にも選考難易度が高く、オーストラリアでは応募1,200人からアナリスト10名しか採用しなかった例も。論理的思考力や専門知見に優れた人材が集まります。 - 充実した育成プログラム
新人研修「エクスペリエンス・ウィーク」をはじめ、昇進時研修、スキル別研修など体系立てたトレーニングが用意されており、若手でもグローバルな知見を得ながら成長できます。 - グローバルモビリティ制度
海外オフィス勤務のチャンスがあり、国境を越えた経験を積むことで人材の市場価値を高められます。報酬水準も業界トップクラスで、全米給与No.1に選ばれた実績もあるほど。 - キャリアを伸ばす制度と文化
プロジェクト公募制度やMBA留学・テック留学支援など、社員が主体的に成長機会を得られる環境。多数の経営人材を輩出した実績がそれを証明しています。
企業文化での強み
- 個人の意思を尊重する風土
他ファームが「アップ or アウト」色を強く出す中、カーニーは比較的穏健で個人のキャリア志向を支援する文化があります。 - 案件希望調査制度・案件拒否権制度
興味のある案件をできるだけ優先してアサインし、望まない案件は拒否できる仕組み。コンサルタントが高いモチベーションで力を発揮できる環境を整備しています。 - 魅力的な案件へのこだわり
収益性が高くても「単なるコストカット案件」は断る場合もあるなど、案件の意義や挑戦度合いを重視。社員の誇りと働きがいに繋がっています。 - フラットな組織と開放的な雰囲気
パートナーとも距離が近く、若手にも発言機会が多いのが特徴。全社ミーティングやメンタリングデー、カルチャーデーなどのイベントを通じ、社員同士の価値観共有を重視しています。 - 「1パートナー1票」の民主的ガバナンス
トップダウンが強い他ファームとは違い、経営判断が特定個人に依存しないため柔軟で現場の声も反映されやすい構造です。
3. 成長戦略
業界内でのポジショニング
世界ではMBBに次ぐ「Tier2」戦略ファームと見られがちですが、日本や韓国ではMBBに匹敵する存在感を放ちつつあります。日本市場の学生間では、マッキンゼー、BCG、ベインを「1st Tier」、カーニーやローランド・ベルガー、Strategy&を「2nd Tier」と呼ぶ慣用がありますが、最近の急成長によってカーニーはベインを追い抜き第3位に浮上との見方も。実際に「MBBからMBAの時代へ」と言われるなど、そのポジションは上方修正され続けています。
カーニー自身は「戦略から実行まで担えるグローバル経営コンサルティングファーム」という立ち位置を強調し、純粋な戦略立案にとどまらず現場改善まで一貫して支援できる点を強みとしています。独立系のプライベートファームとして中立な助言を提供できる点も魅力です。
A.T.カーニーの成長戦略・注力領域
近年のカーニーはグローバルで年間二桁成長を継続。
- 成果へのコミット
各プロジェクトで具体的な結果を出し、リピートや紹介につなげる好循環を築いています。グローバルCEOのボブ・ウィレン氏も「カーニーは結果を出す会社だ」という評価が成長エンジンだと語っています。 - デジタルトランスフォーメーションへの注力
データアナリティクス企業やサプライチェーンAIソフト企業などを相次ぎ買収し、DX領域のケイパビリティを強化。SAP導入支援を担うプロジェクト管理コンサル企業の買収なども行い、最先端技術や分析力を取り込んだコンサルティングを加速しています。 - サステナビリティ・イノベーション分野の強化
従来の調達・コスト削減領域だけでなく、DXやサステナビリティ、新規事業創出支援などにも軸足を広げ、変化するコンサル需要に柔軟に応えています。 - 日本での活動
経済産業省関連の未来志向プロジェクトや大企業のCVC支援など、ベンチャー育成や大企業の変革に積極的に関与。日本代表の関灘氏は「日本からポストGAFAを20社輩出する」というビジョンを掲げており、新産業創出にもコミットしています。 - 社内シンクタンク「Global Business Policy Council」
世界の政策課題や経営課題を研究・発信する組織を内包し、顧客に対して先進的な知見を提供すると同時に企業ブランディングにも繋げています。
4. クライアントやプロジェクト
主要クライアント(業界・会社規模)
カーニーのクライアントは大手企業および官公庁が中心。世界的にはフォーチュン500企業の過半数を支援し、日系企業でも各業界のトップクラス企業が並びます。金融(メガバンク、大手証券、保険)、通信・メディア(通信キャリア、放送局)、ハイテク(電機・ICT)、自動車(完成車メーカー、大手サプライヤー)、消費財・小売(国内外の大手)など幅広い業界をカバー。中央省庁や自治体、政府系機関、NPOもクライアントとして多く抱えています。
基本的には売上数千億〜数兆円規模の大企業が主ですが、近年はスタートアップやユニコーン企業を支援する案件も増加。日本発ベンチャーの海外展開サポートなども取り組むなど、リーディングカンパニーだけでなく新興企業にも手を伸ばしています。
代表的なプロジェクト事例
- 「NEXT TOKYO」プロジェクト
2020年の東京オリンピックを機に「次世代の東京」を創る官民連携プロジェクトにカーニーが参画。東京の強みを分析し、文化創造産業や先端技術産業の集積を最大限活かすためにビザ要件の緩和やダンス規制撤廃などを提言し、都市の国際競争力を高める施策を支援しました。 - 電力会社の次世代エネルギー戦略立案
火力発電に代わるエネルギー源をどのようにシフトしていくか、10年先を見据えた収益シミュレーションや投資計画を策定。長期ビジョンと定量分析を組み合わせ、再生可能エネルギーや新技術の実用化を踏まえて提案を行いました。 - その他多数の事例
製造業のグローバル調達改革による大幅なコストダウン、流通業の在庫最適化、金融機関のデジタルバンキング戦略立案、官公庁の地域創生支援など、多彩なプロジェクトを手がけます。いずれも「目に見える成果」を重視し、提言だけでなく実行フェーズまで伴走するスタイルがカーニーの特徴です。
5. 競合との比較
MBB(マッキンゼー、BCG、ベイン)との比較
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
世界No.1のブランド力を誇り、膨大なグローバル拠点と人材を擁します。論理的・定量的アプローチの完成度が高く、経営層へのインパクトも大。一方、プロジェクト費用が高額で、実行フェーズはクライアント任せとの指摘も。社内競争が激しく離職率も高い傾向にありますが、それでも「最強」と評される存在。 - ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)
日本のコンサル業界を牽引する国内No.1ファームとの声もあり、デジタル領域(BCG PlatinionやGammaなど)を含めた総合力が強み。論理の緻密さと深い洞察力でクライアントの信頼が厚く、「落ち着いた雰囲気」の社風から社員満足度も高いと言われます。グローバル知名度でマッキンゼーに及ばない面はあるものの、日本市場では圧倒的な存在感。 - ベイン・アンド・カンパニー
結果主義が徹底しており、プロジェクトの成果に強くコミットする姿勢が特徴。クライアントと密着して手を動かすスタイル(ベイング)で実行フェーズまで深く入り込む点はカーニーにも通じる部分があります。またプライベートエクイティ領域に非常に強く、投資ファンド向けDDや買収後バリューアップ案件を多数手がけています。グローバル拠点網がMBBに比べ少ない弱みはあるものの、日本を含め拡大中。
A.T.カーニー(カーニー)の立ち位置
- オペレーション・サプライチェーン分野に強み
コスト削減、調達改革、業務改善などで長年の実績を誇り、クライアントから「インパクトを出してくれる」ファームという認識が強いです。 - 魅力的な戦略案件へのシフト
かつて「コストカッター」と言われたこともありますが、近年は新規事業開発やDXなどの最先端領域に積極進出。案件も「選んで引き受ける」姿勢をとり、よりハイレベルな戦略案件を増やしています。 - 個を大切にする社風
プロジェクト選択制度や拒否権制度、フラットな組織文化で社員の成長と満足度を両立。離職率の高さが課題になりがちなコンサル業界の中で、比較的働きやすい環境を整えています。 - MBBには及ばない面も徐々に克服
マッキンゼーほどの世界的ブランドや圧倒的リソースはないものの、その差は縮まっており、日本ではベインを上回る規模に成長。今後さらにプレゼンスが高まると見られています。
その他の戦略ファーム(ローランド・ベルガー、アーサー・D・リトル等)
- ローランド・ベルガー
欧州大手で、自動車・製造業に強み。日本でもドイツ系企業や製造業改革を得意とします。 - アーサー・D・リトル(ADL)
世界最古のコンサルで、技術×経営の融合を掲げる専門性が特徴。日本オフィスは小規模ながら、技術色の強い案件を扱う独自ポジションです。
カーニーはこれらと競合する場面もありますが、オペレーションまで踏み込める総合力やアジア市場での強いブランド、フラットな文化で差別化していると言えるでしょう。
他ファームとの差別化ポイント
- テーラーメードのコンサル
クライアントごとに画一的フレームワークを当てはめるのでなく、ゼロベースで最適解を考える姿勢を重視します。 - 戦略+実行のバランス
いわゆる純粋戦略ファームと違い、提言後も実行段階まで伴走し、結果にコミットする文化が根付いています。 - 案件選別へのこだわり
社員がやりがいを感じる案件を優先し、コストカットのような案件を収益性だけで判断しない方針が、コンサルタントの士気を高めています。 - フラットなパートナーシップ制
「1パートナー1票」の構造で、トップダウン色が強い他社と一線を画しています。 - 個々のキャリアを重視する制度
プロジェクト選択制度や案件拒否権制度など、コンサルタントが自分の興味や成長分野に合わせて案件を選べる環境が整っています。
6. 身につくスキルやキャリアの特徴
早い成長スピードと基礎力の習得
カーニーでは少数精鋭のチームで大きな裁量を持って働けるため、若手のうちから高いレベルの仕事を経験できます。例えば、カーニーのアソシエイトは他社のマネージャー相当の役割を担うこともあり、小規模チームで先輩や同僚から多くを学ぶことで成長が加速すると言われます。
プロジェクトを通じて課題発見・分析力や論理的思考力、**資料作成スキル(高速かつ正確なアウトプット)**など、いわゆる「世界水準」のコンサル基礎スキルを徹底的に鍛えられるのが特徴です。
幅広い業界知識とグローバルな視野
自動車、金融、公共など主要産業からIT・オペレーション領域まで幅広い案件を一気通貫で手掛けているため、多様な業界知識が身につきます。さらにカーニーは世界63拠点を持つグローバルファームでもあり、世界中の知見を活用して付加価値の高いアウトプットを提供する文化が根付いています。結果として、グローバルな視点や高品質なアウトプットを追求する姿勢が自然と身に付くのです。
キャリアの選択肢が広がる
カーニーで培った戦略思考や問題解決力は社外でも高く評価され、将来のキャリアオプションが豊富です。実際にカーニー出身者はFacebookやAmazon、世界銀行などのグローバル企業、日系大手の経営企画、スタートアップのCXO、起業など幅広いフィールドで活躍しています。コンサルを卒業した後も、実力と信頼をもってさまざまな道を切り開ける点は大きな魅力です。
7. カーニーで働く魅力ポイント
長期的な人材育成文化
外資戦略コンサルでは「Up or Out」(短期間で成果を出せなければ退社)という風土が強いイメージがありますが、カーニーにはそれがなく、長期的に人材を育てる文化があります。実際に「10〜20年単位のキャリア形成でリーダー育成を目指す」と公言しており、勤続10年以上の社員も多数存在。短期で見切りをつけるのではなく、腰を据えて成長を支援してくれる点は「良い意味で日本企業らしい」とも評されています。
柔軟で働きやすい環境
リモートワークや時短勤務、時差出勤など、社員個々の事情に応じた柔軟な働き方が整備されています。各キャリアレベルに応じた研修制度(昇進時トレーニング、スキルトレーニングなど)も用意されており、常にベストパフォーマンスを発揮できるよう支援しているのが特徴。実際のプロジェクトでも、メンバーそれぞれがリモートやフレックス、育児時短など多様な働き方をしており、互いの価値観を尊重する風土が根付いています。ワークライフバランスを大切にしながらも高い成果を出せる環境は大きな魅力と言えるでしょう。
高い報酬水準
カーニーは年収水準が非常に高いことでも知られています。他業界に比べ際立った高年収が得られるため、年収アップを目的に転職希望者が集まるほど。たとえばコンサルタント職(アソシエイト)の平均年収は1,300万〜1,700万円、マネージャークラスで1,700万〜2,000万円程度。成果次第ではパートナーで年収1億円超も十分可能とされ、金銭的な魅力はトップクラスです。
やりがいと影響力
クライアントは日本の大手企業や官公庁が中心で、扱う課題も経営戦略から実行支援まで幅広くインパクトが大きいです。若手でも重要なプロジェクトに参画し、クライアントの経営課題解決に直接貢献できるため、非常にやりがいを感じられます。さらに、「クライアントや社会の未来を形作るリーダーにとって最も信頼されるファームを築く」というビジョンの下、社会への影響力も重視しているのがカーニー。自分の仕事が社会を動かす一端を担う実感を得られるでしょう。
(参考)激務度
一方で、戦略コンサルらしくハードワークであることも事実。カーニーの平均残業時間は月72.6時間と、業界内でも上位に入る忙しさがあるとされます。ただし、プロジェクト内容や時期によって忙しさは変わり、常に激務というわけではありません。柔軟な働き方制度や長期育成文化などのサポート体制があるため、単なる「激務=つらい」ではなく、「ハードだがやりがいがあり、成果を残せる環境」と言えそうです。
8. 職位と役割・給与レンジ
カーニーでは5つの職位が設定されており、明確なキャリアパスが整っています。新卒・第二新卒は原則ビジネスアナリストからスタートし、前職経験のある中途入社者は経験に応じて初期職位が決定します。以下、各職位の概要です。
1. ビジネスアナリスト(BA)/シニア・ビジネスアナリスト
- 役割: 他社事例の調査、アンケート分析、インタビュー実施、スライド作成などプロジェクトの基礎調査・分析業務を担う
- 求められる力: 世界水準の仕事に必要な基礎能力の習得。多様なインプットの収集、定量・定性分析、圧倒的なスピードと正確性でのアウトプット
- 給与レンジ: ビジネスアナリストで約600万〜800万円、シニアで800万〜1,000万円と高水準
- キャリア目安: 数年の経験を積んだ後、アソシエイトへの昇格を目指す(4〜6年程度)
2. アソシエイト
- 役割: プロジェクトで実作業を遂行するポジション。自ら情報収集・分析を行い、クライアントへの提言をまとめる
- 求められる力: 課題の本質を見抜き、解決策を実行に移すプロフェッショナル性。ビジネスアナリスト段階で培った基礎力をフル活用
- 給与レンジ: 平均年収1,300万〜1,700万円(日本平均と比べても圧倒的高水準)
- キャリア目安: 2〜3年経験後、マネージャー昇格のチャンス
3. マネージャー
- 役割: プロジェクトマネジメントの責任者。複数のプロジェクトチームを指揮し、納期や品質の責任を負う
- 求められる力: 顧客開拓やリレーション構築、社内の知財開発、人材採用・育成なども担う総合力
- 給与レンジ: 平均年収1,700万〜2,000万円
- キャリア目安: アソシエイトから順調に昇格すれば入社後6〜9年程度
4. プリンシパル
- 役割: マネージャーの次の職位で、プロジェクト全体のディレクション責任者。メンバーのコーチングや高度な専門知識が求められる
- 求められる力: テクノロジーやクリエイティブ領域を含めた豊富な知見、ファームの利益に直結する意思決定力
- 給与レンジ: 年収3,000万円以上とも言われ、責任も非常に重いポジション
5. パートナー
- 役割: プロジェクトの最終責任者であり、ファーム全体の経営にも関わるトップ層。クライアント企業の経営層と直接向き合う
- 求められる力: ファームのブランドやビジョンを体現し、クライアントや社会の未来を形作るリーダーとしての存在感
- 給与レンジ: 平均年収5,000万円以上、成果次第では1億円超も可能
なお、中途入社の場合は前職の役職・経験に応じていずれかのポジションからスタートします。新卒の場合はBAから始まるケースが一般的ですが、優秀であれば早期昇格も十分あり得ます。
9. 求める人物像・適性
求める人材像(選考基準)
カーニーが求める人材は、端的に言えば「クライアントに卓越した価値を提供できるポテンシャルを持つ人」。選考基準は非常に厳しく、以下の資質が重視されます。
- 分析力: 課題の背景や原因を徹底的に分析できる力。論理的に構造化して問題解決にあたれる
- 論理的思考力と課題解決志向: 複雑な問題でも筋道立てて解決策を導ける。困難な課題に喜びを感じるマインドセット
- 高いコミュニケーション能力: クライアントへのインタビューやプレゼン、議論をリードできる説得力・説明力
- チームワークとリーダーシップ: 自分だけでなくチーム全体の成果のために行動できる協調性。多様なメンバーと誠実に向き合う姿勢
- 誠実さとプロ意識: 高い倫理観と責任感。泥臭い努力も厭わないタフさ・忍耐力
- 成長意欲と主体性: 若手にも大きな裁量がある環境で急成長を成し遂げようとする意欲。自ら学び成果を出す主体性
これらを総合すると、短期的な成果と長期的な価値の双方を生み出せる人物が好まれます。論理思考力・コミュ力・チームワークといったコンサル基本適性に加え、人間性も大切にされるのがカーニーらしい特徴です。
カーニーへの転職に向いている人
- 高度な課題解決にワクワクできる人: ビジネス上の難題に真正面から取り組むことに喜びを感じるタイプ
- チーム志向でリーダーシップを発揮できる人: 少人数チームで密に協働し、周囲を巻き込みながら成果を出せる人
- タフさと向上心がある人: 戦略コンサル特有のプレッシャーや長時間労働にも耐えられる体力・精神力
- 多様な経験を積んでいる/積みたい人: 業界経験を問わず、様々な問題をどう解決したかを重視するカーニー。好奇心旺盛な人にも◎
- 長期的にコンサルキャリアを積みたい人: Up or Outではなく長期育成が基本方針のため、腰を据えて成長したい人にフィット
「論理的な頭脳×粘り強さ×チームへの貢献意欲」を兼ね備えた人こそ、カーニー転職で成功しやすいと言えるでしょう。
10. 選考プロセス
選考プロセスの全体像と期間
カーニー中途採用の大まかなフローは以下の通りです。
- 書類選考 – 履歴書・職務経歴書による審査
- 筆記試験/Webテスト(適性検査) – 必須ではないが、論理思考テストや性格検査が課される可能性あり
- 一次面接 – 主にプリンシパル級によるケース面接+質疑応答
- 二次面接(最終面接) – パートナーまたはマネージャー級との追加ケース面接+深堀り質疑応答
通常、書類提出から内定までは1〜2ヶ月程度ですが、応募者多数の時期などは長引く可能性もあります。また週末集中選考会として短期集中で進めるケースもあるようです。
採用基準と転職難易度
応募時点で社会人経験1年以上などの基本条件があり、業界経験は不問。むしろ「前職でどんな問題をどう解決してきたか」が重視されます。
ただし、難易度は非常に高いです。カーニーは年収水準が高く、グローバルブランドもあるため、戦略コンサル志望者や事業会社出身の優秀なプロフェッショナルが多数応募します。給与アップ目的の候補者も多く、競争倍率は非常に高いとの声が多数。コンサル業界自体が難関ですが、その中でも上位クラスにランクされるため、入念な対策が不可欠です。
選考ステップ別の内容・攻略方法
1. 書類選考
- ポイント: 「これまでの経験でどんな課題をどう解決し成果を出したか」を明確に書くこと
- 対策: カーニーは中途を即戦力と考えるため、「自分の強み・スキル・経験」をどうファームで活かせるかをアピール
- 工夫: 定量的な成果や具体的エピソードを盛り込み、職務経歴書の完成度を高める。専門エージェントの添削を受けるのも有効
2. Webテスト・筆記試験
- 形式: 玉手箱やSHLといった論理思考・SPI系のテスト、場合によっては性格検査など
- 対策: 市販の対策問題集で練習。制限時間内に高正答率を目指す。また性格検査では一貫性ある回答を意識
3. 一次面接(ケース+質疑)
- 内容: 戦略コンサルらしいビジネス課題のケース面接+一般的な質問(志望動機、キャリアなど)
- 例: 「菓子メーカーA社が売上を伸ばすため進出すべき国はどこか?提示資料を用いて定量データ分析し、優先度を示せ」
- 深掘りポイント: 「なぜカーニーに転職したいのか」「他のファームではなくカーニーを選ぶ理由は?」など志望動機を徹底的に聞かれる
- 攻略: フェルミ推定・ケース面接の練習は必須。志望動機の軸をぶらさず論理的かつ熱意をもって伝える。逆質問も用意して好印象を残す
4. 二次面接(ケース中心)
- 内容: シニアな面接官との高度なケースディスカッション。1時間に及ぶ長いケースも
- 例: 「プラットフォームビジネスが成立する条件と強み・弱みを議論し、そのうえでフードデリバリーサービスの売上をどう伸ばすか提案せよ」など
- 特徴: 抽象度の高い問いと具体的な対策立案が混在する場合があり、思考アプローチ自体を説明させられるケースも
- 攻略: ブレない論理構成力と深い洞察力が勝負。問題定義と優先順位付け、自分なりの仮説や提案を積極的に提示し、フィードバックを受けて柔軟に対応する姿勢が重要
過去のケース面接例題
- 市場参入優先度の決定
- 「菓子メーカーA社が海外で売上拡大するにあたり、どの国を優先すべきか?提示された市場データを用いて定量分析し順位づけせよ」
- ポイント: 各国の市場規模・成長率・競合状況を踏まえた論理的な意思決定プロセス
- プラットフォーム事業の成功要因
- 「あるプラットフォームビジネスが成立する条件は何か?そのビジネスモデルの強み・弱みは?さらにフードデリバリーサービスの売上を伸ばす施策を提案せよ」
- ポイント: 抽象度の高いテーマと具体的課題が混在。構造的思考と実行施策の両面を求められる
- その他の抽象ケース
- 「○○業界で真のリーダー企業とは何か?どう定義し、何をもって評価すべきか」など答えが一つに定まらない抽象テーマ
- ポイント: 結論よりも思考プロセスや発想力が重視される。問題をどう切り分けるか、論理的に話せるかが鍵
カーニーでは「思考プロセスを言語化する力」が特に重視され、答えを出すよりも考え方を一貫して示すことが求められます。
ケース以外の面接質問例
- 志望動機: 「なぜ戦略コンサルか?」「なぜカーニーなのか?」
- 転職理由・キャリア目標: 「現職のどんな点に限界を感じているか」「カーニーで実現したいことは何か」
- これまでの実績や経験: 「一番大きな成功体験とその達成プロセス」「苦労した経験と乗り越え方」など
- 長所・短所や人物面: 「あなたの強み・弱みは何か?」「周囲からどう評価されるか?」
- その他: フェルミ推定や時事ニュースに関する質問が出る場合も
行動面接(過去の行動から能力を問う)も重視されるため、リーダーシップを発揮したエピソードや失敗から学んだ例などを複数用意し、STAR法(Situation, Task, Action, Result)で論理的に語れるように準備しましょう。
11. 内定獲得のポイント攻略法
1. 志望動機を深く掘り下げる
「なぜカーニーなのか? 他のMBBや総合コンサルではなく?」という問いに論理的かつ納得感のある回答を用意しましょう。単に「社風が良さそう」では弱いので、競合他社と比較検討した上でカーニーを選ぶ決定的な理由を明確に。社員は自社へのプライドが高いため、共感と論理で「なるほど」と思わせることが大切です。
2. 自身の経験・スキルを整理しアピール
中途採用では即戦力が求められるので、「自分は何ができるのか」「どうファームに貢献できるのか」を的確に示す必要があります。プロジェクトマネジメント経験、データ分析力、特定業界の深い知見など、自分の強みを具体的エピソードで裏付けましょう。
3. ケース面接対策の徹底
合否を大きく左右するケース面接。フェルミ推定や戦略コンサル定番のケースはもちろん、カーニー独特の抽象テーマにも対応できるよう、様々な問題に慣れておくことが重要です。論理的に問題を解く訓練や模擬面接でのフィードバックを通じ、思考プロセスの見せ方を磨きましょう。主張を裏付ける根拠やデータを整理する力、仮説と検証を柔軟に行う力が高く評価されます。
さらに、業界・企業研究も怠らずに。カーニーのプロジェクト事例、コンサル業界動向などを把握し、「御社をよく理解しています」という姿勢を見せることも重要。面接時には明るくハキハキしたコミュニケーションを心掛け、謙虚さと自信を両立させましょう。
転職エージェントの活用方法
カーニーのような難関企業への転職を目指すなら、コンサル業界に特化した転職エージェントの活用がおすすめです。以下のようなメリットがあります。
- ノウハウの提供: 書類添削や面接対策、ケース面接の模擬練習など総合的なサポート
- 内部情報の共有: カーニー独自の選考フローや面接のクセ、求める人物像などを熟知している
- 非公開求人やスケジュール調整: エージェント経由でしか見つからない案件や、日程調整・年収交渉などの代行
エージェントは複数登録し比較検討するのが一般的ですが、あまりに多すぎると自分が混乱するため2~3社程度に絞る方がいいでしょう。カーニーを含む戦略コンサル求人に強いエージェントに相談すれば、書類選考や面接対策がよりスムーズに進むはずです。最終的に面接を戦うのは自分自身ですが、エージェントの助言と情報を活かすことで合格可能性を大幅に高められます。
12.カーニーの働き方・仕事の進め方
戦略コンサルタントの1日のスケジュール
カーニーは「戦略コンサルタント」としての本格的な案件を扱う一方、少数精鋭チームで動くのが特徴です。以下は一般的な1日の流れのイメージです。
- 朝(~9:00頃)
- 出社(クライアント先もしくはカーニーのオフィス)
- メールチェック、当日のタスク整理
- プロジェクト初期であれば、業界情報・クライアント資料の読み込み
- 午前中(9:00~12:00)
- チーム内で進捗共有ミーティング
- 分析依頼や社内データベースの活用、専門チームへの協力要請
- 必要に応じてクライアント側とのブリーフィング、インタビュー調整
- 昼(12:00~13:00)
- 短時間でランチ(社内やクライアント先近辺)
- カーニーでは軽食の提供がある日もあり、チームで昼食を取ることも
- 午後(13:00~18:00)
- クライアントと会議(キックオフ、進捗報告、インタビュー等)
- プロジェクトマネージャーやパートナーも同席し、プロジェクトの方針・課題を議論
- ヒアリングで得た資料・データの精査、仮説検討
- 夕方(18:00~20:00)
- チームミーティング:翌週までのタスク割り振りや成果物のアウトライン確認
- 必要に応じて社内の勉強会・共有セッションに参加(グローバルの事例共有など)
- 資料作成のドラフトを進める
- 夜(20:00~22:00頃)
- 作業の続き、上司レビューへの準備
- 繁忙期でなければ21~22時台に退社するケースも増加
- 締切前や繁忙期は深夜まで取り組む場合も
このように、メリハリをつけつつも長時間稼働するのが戦略コンサルティングファームらしい日常と言えます。ときには深夜作業や徹夜に近いスケジュールとなることもありますが、近年は働き方改革の流れもあり、フレックスやリモートワークを活用して効率よく進める社員も増えています。
ワークライフバランス(労働時間・休日・残業)
- 長時間労働の実情
カーニーを含む戦略系コンサルは一般に長時間労働のイメージが強く、実際に終電ギリギリや始発帰りのケースが全く無いわけではありません。プロジェクトの追い込み時期やクライアントの要望次第では、月80時間以上の残業が発生することもあります。 - 近年の改善傾向
一方で、リモートワークやフレックス制度の導入が進み、在宅勤務を取り入れる社員も多くなっています。休日出勤を強要されるような風潮も少なく、有給休暇をまとめて取得してリフレッシュする社員もいます。プロジェクトの狭間(谷間期間)に長期休暇を取得するのも一般的になっており、仕事量は多いながらもオン・オフの切り替えを意識している社員が増えています。 - 実態はプロジェクト次第
結局のところ、残業時間や休日出勤の有無は、担当プロジェクトとチームの方針次第で大きく変わります。「とことんやり切る期間」と「比較的余裕のある期間」がはっきり分かれるのもコンサルの特徴です。激務であっても高収入や成長機会、やりがいが得られるとして受容している社員が多いのも事実です。
仕事の進め方・チームワーク
- 少数精鋭+一貫担当
カーニーのプロジェクトは少人数で動くため、各メンバーが大きな裁量を与えられます。分析から提案、プレゼンまで一連の流れを若手でも担当することが多く、そこで得たフィードバックが成長を加速させます。 - 個人の力とチームの力
一方で「個人主義的」と言われることもありますが、実際にはチーム内でお互いのアウトプットをレビューし合い、知恵を出し合う文化があります。若手がパートナーへ直接意見をぶつける機会も多く、階層にこだわらないフラットな議論が行われやすいのがカーニー流です。 - グローバル連携
海外オフィスや専門家への問い合わせ、グローバルのデータベース活用など、必要に応じて海外の同僚とも連携します。海外案件にも積極的にアサインされるチャンスがあり、英語力や多文化対応力が試される場面も日常的に存在します。
社内文化・社内活動
- 人材育成とサポート制度
カーニーにはバディ制度やメンター制度が整備されており、新人時代から先輩のサポートを受けられます。定期的な面談やフィードバックを通じてキャリアや悩みを相談できる環境があり、長期的な人材育成方針が根付いています。 - イベント・ネットワーキング
業界別の知見共有セッションや、季節ごとのパーティーなど、社員同士が交流する機会も豊富です。公式・非公式の部活動やアルムナイとの繋がりも重視され、卒業後も含めたネットワークが強みになっています。 - 自由闊達かつ自律を重んじる風土
「個々のプロ意識を尊重しながら、困ったときは助け合う」という雰囲気があり、上下関係に縛られず発言しやすいのが特徴です。評価は半年ごとにグローバル基準で行われ、成果を出せば年次に関係なく大きな機会が与えられます。
13.カーニー卒業後のキャリアパス
卒業後のキャリアパスの特徴(転職先の傾向)
カーニーで数年経験を積んだ後、他の企業や自ら起業するケースは少なくありません。転職先としては以下のような傾向が多く見られます。
- 事業会社の経営企画・戦略部門
大手メーカー、通信、金融、消費財などの本社戦略部門にマネージャークラスで迎えられる。プロジェクトで培った分析力・提案力を生かして社内コンサルのような役割を担う。 - スタートアップ・ベンチャー企業
起業家として独立する人や、成長ベンチャーのCxOとして参画する例も多数。ラクスル創業者の松本恭攝氏はカーニー出身者として有名。 - 投資ファンド・金融機関
プライベートエクイティファンドや戦略コンサル出身者を好む投資銀行、ベンチャーキャピタルに転身し、投資先のバリューアップに関わる。 - 他のコンサルティングファーム・専門機関
事業会社を経て別のファームに戻る人や、シンクタンク、政府系機関、MBA留学を経て再度コンサルに合流するパターンも。
このように「ポストコンサル」のキャリアは多岐にわたり、カーニー出身者のネットワークが活用されるケースも多々あります。戦略コンサル出身者全般に言えることですが、経営層と直接やり取りする場面が多く、転職市場での評価が高いことも特徴です。
卒業後のキャリアパスから見た転職の魅力
- キャリアの選択肢が圧倒的に広がる
短期間で様々な業界・経営課題に触れられるため、どのような業界へもフィットしやすい汎用的スキルが身につく。 - 高いポジションでのスタート
カーニー出身という看板が評価され、企業側もマネージャー職以上で採用するケースが多い。若いうちに役職・待遇を引き上げやすい。 - 人的ネットワークの活用
OB・OGやクライアント、海外オフィスの人脈など、卒業後もビジネス上の協力関係を築きやすい環境がある。 - 成長・実行力の証明
カーニーのプロジェクトをやり抜いた実績は「問題解決能力・ハードワーク耐性・リーダーシップ」を示し、転職市場で高い評価を受ける。 - 自分の志向次第で方向を決めやすい
スタートアップ、事業会社、投資ファンドなど、多様なステージの企業への転身が可能。上昇志向の人にとって「コンサル→転職」はキャリア加速の王道パターンと言える。
14.カーニーの事がよく分かる書籍リスト
カーニー関連の書籍(公式書籍やOBが執筆した本)
- 「最強の◯◯」シリーズ(東洋経済新報社)
- 例:『最強のコスト削減』『最強の業務改革』『最強のサプライチェーン』など。
- A.T.カーニー(現Kearney)のパートナー・コンサルタントが執筆または監修した経営書シリーズ。コスト削減や業務改革、サプライチェーン最適化などのノウハウを詳しく解説しており、カーニーの得意分野が網羅されている。
- 「業界別 経営アジェンダ」シリーズ(日本経済新聞出版)
- 毎年発行される業界展望レポートをまとめた書籍。たとえば『A.T.カーニー 業界別 経営アジェンダ2024』など。
- 自動車、金融、消費財といった主要業界ごとの課題と戦略を提示しており、カーニーの分析視点を把握しやすい。
- 『戦略実行 立案から結果につなげるフレームワーク』
- カーニーOBが監訳。戦略策定だけでなく、実行に移す際のフレームワークを解説している。
- OBや現役社員によるビジネス書・回顧録
- ラクスル創業者 松本恭攝氏の『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』は、カーニー時代の経験を元にした起業ストーリーを知る上で必読。
- 元日本代表 梅澤高明氏や、現日本代表 関灘茂氏のインタビュー・メディア寄稿も参考になる。
コンサル業界全般に関する書籍(カーニーの仕事理解を深める参考書籍)
- 『図解 即戦力 コンサルティング業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』
- コンサル業界の全体像や主要ファームの特徴、ビジネスモデル、求められるスキルを図解で網羅。業界初心者に最適。
- 『コンサル一年目が学ぶこと』(大石哲之)
- 新人コンサルタント向けに必要な論理思考・資料作成・タイムマネジメントなどを具体的に解説。カーニーに入社する前に目を通しておくと実務に役立つ。
- 『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』(安宅和人)
- 戦略コンサルタント的な「イシュー設定力」を養う良書。ケース面接対策にも有用。
- 『地頭力を鍛える – 問題解決に活かすフェルミ推定』(細谷功)
- コンサル業界志望者の定番書。フェルミ推定や論理思考の演習ができ、頭の柔軟性を高めるトレーニングに最適。
- 『外資系コンサルのスライド作成術』(熊野整)
- プレゼン資料の作り方・ストーリー構成を学べる実践書。カーニーでも重要視される“ロジカルなドキュメンテーション”を身につけるのに役立つ。
上記のカーニー関連書やコンサル業界全般の書籍を組み合わせて読むことで、カーニー特有のアプローチと、コンサル共通のスキルセットを総合的に理解できます。
まとめ:カーニーで得られるもの
1.若手から高い裁量+圧倒的成長
- 少数精鋭ゆえに実務のすべてを担当する機会があり、クライアント経営層との直接やり取りも早期に経験できる。
- 戦略立案だけでなく実行フェーズまで踏み込むため、論理思考と実行力を同時に鍛えられる。
2.ハードワークながらワークライフバランスも改善傾向
- 繁忙期は激務が続くこともあるが、リモートワークやフレックス制度の導入など働き方改革が進む。
- 有給をまとめて取得するなどオンオフを切り替える社員も多く、自分なりのペースを築きやすい。
3.フラットかつ自律を重んじる社風
- 若手でもパートナーへ直接提案できる風通しの良さと、バディ制度・メンター制度でのサポート体制が併存。
- 個人主義的に見られる一方で、チーム内レビューや協力が活発に行われる独自のバランス。
4.卒業後のキャリアパスの多様さ・広さ
- 事業会社への転職、スタートアップ参画、投資ファンドへの移籍、他のファームへ移るなど選択肢が豊富。
- 数年の経験を“投資”として蓄積し、高い評価とポジションで次のステージへ羽ばたきやすい。
5.さらに深く学ぶための書籍リスト
- 「最強の◯◯」シリーズや「業界別 経営アジェンダ」など、カーニー公式・関連の出版物を読み込むと同社の手法がわかる。
- コンサル業界全般の思考法や技術を学ぶ一般書も活用し、ケース面接・実務の双方で役立つスキルを身につける。
コメント