私がケース面接の対策をしていた当初は、日本語でのケース面接対策の書籍や情報は限られていました。
また、その日本語の情報に関しても、記載されている内容の深さやアクチュアリティに対しても納得感の薄いもので、英語でのケース面接対策の情報を探す様にしていました。
ケース面接対策に有用な小冊子
その当時、参考になった情報の一つに、北欧のコンサルティングファームが提供しているケース面接対策の小冊子(PDF)があります。
この小冊子は、QVARTZという北欧発祥のコンサルティングファームがキャンディデイトに向けて発信しているのものです。
初心者でもわかりやすいように、ケース面接のパターンや活用可能なフレームワークがシンプルに説明されています。
また、冊子の最後には、実際の面接の様子が会話形式で収められています。
小冊子の入手方法
この小冊子は、QVARTZのホームページから入手することができます。
サイト構成は適宜変わるのかもしれませんが、現在はこちらのページで配布されています。
英語もシンプルで分かりやすいので、英語が苦手な方も練習がてら読んでみることをお勧めします。
小冊子の内容
小冊子の内容を簡単にご紹介します。
前提の説明
なぜケース面接が出題されるのかや、ケース面接対策のポイントが説明されています。
ケース面接のタイプ
この小冊子でも、ケース面接のタイプは①市場規模算出(フェルミ推定)と②ビジネスケースに分類されるとし、それぞれについて解法の解説がなされています。
<<ビジネスケースのパターン>>
(小冊子より引用)
活用できるフレームワーク
小冊子では活用できるフレームワークとして、①収益性フレームワーク、②業界分析フレームワーク、③M&Aフレームワーク、④製品戦略フレームワークを紹介しています。
各フレームワークの構成や内容は、論点の設計や具体化に非常に参考になるので、ある程度覚える(自然に出てくる様にする)と良いと思います。
①収益性フレームワーク
収益性の減少が課題となっているケースや、新事業における収益性・損益分岐点の計算が必要となる場合に活用可能です。
非常に一般的で頻出のフレームワークなので、必ず理解、使いこなす必要があります。
(小冊子より引用)
②産業分析フレームワーク
対象企業が置かれた外部環境を理解するためのフレームワークです。こちらも、企業の外部環境を分析する際に、どのような論点が発生するのかを確認しておく必要があります。
(小冊子より引用)
③M&Aフレームワーク
ある企業の買収是非やどのような企業を買収すべきか等、クライアント企業のM&A戦略の検討のために使用します。
M&A戦略は日本のケース面接においては頻出ではないので、劣後で良いと思います。(現職でM&Aに関わっていた人を除く)
(小冊子より引用)
④製品戦略フレームワーク
ある商品の売上を向上される方法や新規事業の検討など、個別の商品/サービスについて分析する際に活用できるフレームワークです。
ケース面接で良く出題されるテーマなので、どのような点が論点になるのか?どのように論点を整理すべきか?を、フレームワークを参考に抑えておくと良いと思います。
(小冊子より引用)
模擬面接
小冊子の最後に、 「PEファンド がクライアントのフレッシュジュース製造メーカーの買収検討」の面接の様子が記載されています。
対話形式でケース面接を進めるもので、国内のケース面接と進め方が違う部分もありますが、分析の内容としては参考になると思います。
以上、北欧のコンサルティングファームのケース面接対策の小冊子を紹介しました。
実際のケース面接の対策に関しては、各ファームのケース面接の過去問をもとに練習を繰り返すことをお勧めします。
各ファームの過去門に関しては、以下で紹介しているので参考にしてください。
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