コンサルティングファームの面接においてケースだけで合否が判断されることは稀で、通常は経歴やコミュニケーションを取って感じた印象が結果に大きく影響を与えます。
したがって、コンサルティングファームに限らず、面接において”コミュニケーション能力”は最重要です。
私は昔からこの”コミュニケーション”が苦手で、いろいろと試行錯誤してきました。
新卒の時から経歴や能力面で問題の無い状況で企業の面接によく落ちており、内定者や社会人の先輩に相談してきました。
また、社会人になって、中途で転職面接を受ける際も、書籍などで効果的なコミュニケーションの取り方というものを研究しました。
就職面接というのは、同じ経歴であっても、多くの内定をもらう人がいる一方で、一つも内定がもらえない人も生まれる二極化する活動だと思います。
そして、この二極化の原因になっているのがコミュニケーション能力だと思います。
コミュニケーション能力の定義
ここでは、”コミュニケーション能力”を初対面の人に信頼され、好かれる接し方ができる能力とします。
それは、話す内容はもとより、表情や話し方の抑揚、さらには相手の話へのレスポンス等様々な要素によって生み出されます。
私は結論、コミュニケーション能力というのは面接対策で短時間でどうこうして向上できるものではなく、普段の生活が全てだと思います。
これは、面接官の立場になって分かることですが、様々なインタビュイーと接しているとその人の細かな所作(表情や話し方等々)でその人の日常が垣間見れます。
そして、面接官が興味があるのは、インタビュイーがその場で話している内容というよりも、その背後にあるインタビュイーの日常です。
それは、インタビュイーが入社した場合、面接官はインタビュイーの背後にある日常と供に仕事/生活をすることになるからです。
コミュニケーション能力の要素
上記の「信頼され、好かれる」というコミュニケーション能力の定義において、重要なポイントは3つあると考えます。
①自信、②明るさ、③柔らかさです。
①自信
難易度の高い仕事に対して、挑戦したり、諦めずに続けるためには、自信が必要です。
自信の有無は面接官に対しても伝わるもので、それは落ち着いた態度や発話のスピード、豊かな表情によって伝わります。
自信を身に着けるために最も効果的な点は、目の前の日々の仕事やタスクに全力で取り組む、ということです。
例え、転職活動で忙しい、もしくは、もうその仕事は辞めるつもりであっても、手を抜かず全力で取り組むことが必要です。
目の間のことから逃げていると、どことなく後ろめたい感情を感じ、それが面接官にも伝わってしまい、信頼形成にネガティブに働きます。
②明るさ
明るい人、エネルギーのある人はそれだけで人に好かれます、一緒に居たいと思われる要素です。
エネルギーのある人と一緒にいると、自分もエネルギッシュになれるからです。
エネルギーにあふれて明るい人は、それだけで人に”与える”ことができます。
また、明るい人というのはオープンで裏表がない人と判断されるので、信頼関係が構築しやすいという利点もあります。
この明るさというのは、自分の好きなことや心からコミットメントしている行動をすることから生まれるものだと思います。
したがって、転職活動中であっても、好きな人に会いに行ったり、趣味などの時間をちゃんととって、”遊ぶ”ということも必要だと思います。
③柔らかさ
コンサルティング業は接客業のため、”柔らかさ”も必須だと思います。
不思議なもので、普段から人と接する際にリラックスし、相手に配慮している人は面接においても同様の対応ができます。
一方で、普段から”固い”コミュニケーションをしている人は、面接でも緊張感があり、ふとした瞬間に不要な自負心が垣間見れてしまうものです。
したがって、ここでも面接で好印象を与える”柔らかさ”というのは普段からの人と接する姿勢を変えることでしか対策することができないと考えます。
大切なことは、普段から”人にやさしく接する”ことです。
以上、コミュニケーションにおける面接対策について記載しました。
私のスタンスはコミュニケーションに関して、面接での付け焼刃のテクニックは有効ではなく、普段の生活から改善すべきである、というものです。
そのポイントは①自信、②明るさ、③柔らかさです。
日々全力で仕事と遊びに向き合い、他人にやさしく接することを毎日続ける、ということです。
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