コンサルティングファーム転職のための情報収集法

今回は、コンサルティングファームに関する情報の収集方法について記載します。

コンサルティングファームに転職を検討するときに収集する情報は、①企業の面接対策に資するもの②入社した後の日々の仕事の様子の2つがあると思います。

このサイトでは、①の面接対策の情報を既にたくさん載せているので、今回は②の各ファームの日々の仕事の様子を調べる方法を記載します。

①の面接対策はこちら・・・

どのような情報を調べるべきか?

まず、どのような情報を調べるべきかですが、多くの人が気になる情報としては、

  • 実際の給料水準やレンジ。額面の給与以外の報酬
  • 労働環境。ワークライフバランスなど
  • 入社後に従事することになる案件の種類や業界。どのような偏りがあるか
  • 組織の雰囲気。優しい・丁寧な人が多いor詰めカルチャー
  • 海外での仕事の可能性や、業務で英語を使える可能性

これ情報の多くは結局は入社してみないと分からないものではありますが、ある程度は下調べをすることが可能です。

また、面接時に面接官に聞くことも可能ですが、結局、面接官は自社にとって都合の良い様な情報しか話しませんのであまり参考になりません。

以下の方法を使って、自分で多角的に調べて、転職活動の意思決定をする必要があります。

どうやって必要な情報を調べるか?

各ファームの実態を知るための方法ですが、大きくわけて①人に聞く方法と、②デスクトップで調べる方法の2つがあります。

人づてに情報を収集する

まず、もっとも効果的なのは、直接人に聞いてみる方法です。ただし、先ほど記載した通り、各々の都合の悪い情報を聞き出すのは難しいものなので、1人1人から聞き出した情報はあくまで参考程度にとどめ、他の情報と合わせて総合的に判断するのが良いでしょう

①知り合いに聞く

コンサルティングファームで働いている知り合いがいる場合は、その人にファームの情報やコンサルタントとしての働き方を聞いてみるのが最も確実です。

コンサルタントとして働いていると、なんとなくですが他社の情報も入ってくるものなので、その人が働いている会社以外の情報も入手することが可能だと思います。

知人・友達の場合は、利害関係が働きませんので、下に挙げる方法より、より確からしい生の声を聞くことができます。

②エージェントに聞く

ある程度経験の長い転職エージェントも各ファームの状況や実態の情報を持っていることが多いです。

エージェント自身がコンサルティングファームで働いていたことがある場合もありますし、そうでなくても、ポストコンサルとして転職活動を行っている転職希望者とよく面談をしています。

彼ら彼女らから聞いた情報を教えてくれるエージェントは多いです。

もちろん、情報の質や量はエージェントの持っているコネクションによるので、コンサルティングファームからの転職者の相談をよく受けているエージェントを選ぶ必要がありますし、その様なエージェントと巡りあうまで何人かのエージェントと会う必要があります。

③コンサルティングファームの説明会に行ってみる

コンサルティングファームはよく中途採用面接向けの説明会を開催しています。BCG、A.T.カーニー、Strategy&など様々なファームが開催していますので、その様な場で社員に質問をして情報収集をすることができます。

もちろん、オフィシャルな場での質疑になるので、あまり生々しい情報は得られないとは思います。ただ、それでも、コンサルティングファームで働いたことが無い人にとっては、実際にオフィスに行ってみて、話が聞けるので有意義な場になると思います。

説明会への参加方法ですが、会社HPを見て直接応募するか、エージェント経由で応募する方法があります。コンサルティングファームとコネクションがあるエージェントに、転職に興味がある旨を伝えておくと、説明会の開催が決まった際にメールで知らせてくれます。

説明会への参加可否は抽選(学歴や職歴フィルターがあるかもしれませんが)になりますが、無料なのでとりあえず応募してみると良いと思います。

BCGは説明会を受けると、Webテストが免除になったかと思います。

デスクトップリサーチする

次に、人づてではなく、デスクトップリサーチで情報収集を行う方法です。

※デスクトップリサーチとはコンサルタントがインタビュー等を行わず、インターネットや雑誌記事検索、レポート購入などで、調査・情報収集を行うことを指します。

コンサルタントが社名を明かしてファーム生活の情報発信をしているケースは稀なので、口コミサイトを利用するのが最も一般的かと思います。

口コミサイトはいくつかありますが、以下の基準で選べばよいと思います。

  • 投稿数が多いもの
  • 正社員の投稿が多いもの(サイトによっては、アシスタント/秘書さんのようなアシスタントポジションの方の投稿が多く、あまり参考にならないものもあります)
  • 投稿者の部署の区別が明確なもの(特に、総合系ファームの場合は、部署の区別が重要ですが、投稿に部署の情報が無く、どこの部署の話をしているのかが不明な投稿も多くあります)

代表的な口コミサイトは、有用な順に以下でしょうか。

①Openwork

旧Vorkersです。転職者向けの口コミサイトの老舗で、国内サイトでは最も多くの口コミ情報を集めています。

openwork

openworkの口コミは一部無料で閲覧できますが、月1000円の会費を払うことで全ての投稿を閲覧できます。

openworkの口コミ閲覧方法

ただし、自分が所属した会社の口コミを投稿したり、転職サービスに申し込むことで1か月~数か月、無料会員の状態でも全ての口コミを閲覧できるようになります。

職歴があり、転職活動が短期間の方は、こちらの無料会員での閲覧がおすすめです。

openworkはいろいろな会社の口コミが本音で書かれているので面白く、読んでいるだけで結構な時間が過ぎてしまいます。目的を決めて、短期間の利用に留めることをお勧めします。

②転職会議

リブセンスが運営している転職会議も、多くの口コミ情報を確認することができます。

転職会議

転職会議はopenworkと異なり、「面接・選考について」の記述欄があります。この選考情報はなかななか有用で、私もコンサルタントへの転職活動をしている際に活用していました。

転職会議もopenwork同様に、自分の所属企業の情報を記述することで無料で閲覧できるので、とりあえず登録して閲覧してみることをお勧めします。

③キャリコネ

グローバルウェイが提供するキャリコネでも、口コミ情報の収集が可能です。キャリコネの口コミは給与などの報酬面の情報の収集に力を入れているそうです。

こちらも無料の登録で口コミが閲覧できるので、とりあえず登録してみることをお勧めします。

キャリコネ

番外編:Glassdoor

リクルートが1300億円で買収したGlassdoorでは国外企業に関する口コミ情報を閲覧することができます。

Glassdoor

Glassdoorでは英語ですが、外資系コンサルティングファームの東京オフィスで働いていた方の口コミが見れます。

Pros/Consくらいしか書かれていませんし、外国籍のメンバーのコメントが主で日本人の感覚と少し違うところがあるかもしれませんが、雰囲気は知ることができます。

こちらも面白いので、時間があれば覗いてみることをお勧めします。


以上、企業情報の調査の仕方でした。

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