戦略コンサルティングファームの選考で求められる英語力について記載します。
選考で求められる英語力
結論から言うと、マッキンゼー以外のコンサルティングファームでは選考の段階で英語力は強く求められません。
また、MBA卒/帰国子女以外の中途採用者は英語力を期待されて、選考が有利になるということもあまり無いと思います。
その理由としては、各ファームともに英語に堪能な新卒採用された帰国子女や海外MBA返りの中途採用者で英語が必要な案件を回すことが可能だからです。
マッキンゼーだけは、各都市の支社という概念が希薄で、各案件に対してグローバルで最適なチームが組まれるので、英語ができることが前提になっています。
一方で、ファームとしては入社時にそこまでシビアに英語力を問いませんが、入社後、個人としてはある程度の英語力は必須だと思います。
ある程度がどのレベルを指すかというと、社内のインターナルミーティングを英語でこなすことができるレベルであり、英語で海外文献のリサーチができるレベルです。
このレベルで英語ができないと、アサインしてもらえる案件に大きく制限がでたり、プロジェクト中に誰かに貸しを作ったり(例えば、英語でのインタビューを交代してもらったり)する必要ができてきて何かと不便だと思います。
また、ファームによっては、マネージャー以上は英語ができることが前提になっており、英語ができない人はプロモーションに支障が出る場合があります。(例えば、BCGでは英語が苦手でもマネージャーに上がれますが、Strategy&では難しい様です)
英語の選考があるケース
私の知る限り、選考に英語が絡むファームはマッキンゼーとA.T.カーニーだけだと思います。
マッキンゼー
マッキンゼーは、2次面接で3人のシニアレベルのコンサルタントと面接する必要がありますが、その中の1人とは英語で面接することになります。
したがって、英語でケース面接やビヘイビアー(マッキンゼーの場合はリーダーシップ経験に関するディスカッション)を行う必要があります。
面接官がネイティブレベルの速度で話すことは無いようですが、ある程度英語でコミュニケーションが取れる人で無いとなかなか高いハードルだと思います。
A.T.カーニー
書類選考後のテストの一環として、Webテスト以外に、Versantというスマホアプリを使った英語テストがあります。
このアプリは、英語で質問される内容に英語で答えていくことで、受験者の英語力を測定するものです。
私(海外滞在長期経験は無いが、TOEIC950点あり)の感覚としては、難しくは無いが簡単ではない、くらいのレベル感でした。
私は実施しませんでしたが、5,000円くらいで個人でも受験することが可能なので、どうしても事前に練習したい人は個人でトライしてみると面白いかもしれません。
A.T.カーニーから指定されて受験する場合、スコアがしらせれないので、個人で受けてついでに英語レベルのチェックをするのもありかと思います。
以上、コンサルティングファームで中途採用時に求められる英語力になります。
結論としては、戦略ファームに入るタイミングで英語力は必須ではない、でも入社後にプロモーションしていく段階では英語力は必要。
したがって、選考に関係なく、コツコツ勉強は続けよう、ということです。
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