- ケース面接の準備と言われても、何をして良いか分からない
- ケースの問題を見たとたん、頭が固まる…
- ケース面接と対峙した際に感じるプレッシャーが半端ない
ケース面接に苦手意識を持っている人も多いかもしれませんが、ケース面接はコンサルタントへの転職において必須です。
だから、みんなケース面接の練習をする訳ですが、ただ闇雲にケースの練習をするだけでは本番の面接で失敗することも多いと思います。
なぜなら、ケース面接の本番は、練習と違うからです。
- プレッシャーが高く、緊張して頭が回らないことが多い。(特に、ファームのシニア陣は圧がある人が多いです)
- 面接官によって、進め方が異なる。(資料の有る/無し、考える時間をくれる/くれない、深く突っ込む/流す等)
- まったく解いたことがないタイプの問題が出る(ファームや面接官によってどのようなケースがでるかは異なります)
”自分の型を持つ”という意識
そこで、おすすめするのが、どのような状況においても使える型を身に着けることを意識してケース面接の練習をすることです。
ここで言う”型”とは、ケース(課題解決)の進め方のプロセスのことを指します。
この”型”を自分の中で”可視化・明文化”し、テンパった状況でもその道筋に沿って、主体性を持ってケースを進められるようになることを目指します。
私自身が意識していた型
説明した”型”は自分自身で試行錯誤していく中で身に着けるのがベストだと思います。
そのプロセス自体が”考える力”を身に着ける立派な訓練になりますし、応用が利きやすいからです。
(型=マニュアル化するには、物事を抽象化し構造的に整理する能力が必要です。)
ただし、参考情報があった方がイメージもしやすいと思うので、以下に自分がケース面接の練習や本番でよく使っていた”型”を紹介します。
自分なりの型の例
まず、ケースで考えるプロセス全体を、A.原因特定、B.打ち手考案、C.統合の3つのフェーズに分けます。
A.原因の特定
まず、ケースで対象となっている課題の原因を深堀して特定します。
例えば、「飲食チェーンXXXの売上が減少しています。売上を増加させる打ち手を考えてください」という課題の場合は、そのまずは、飲食チェーンの売上減少の原因を特定しにいきます。
課題を深堀せずに、いきなり打ち手を考え出すのはケース面接において悪手です。
しかし、以前考えたことに近いケースや日頃から情報収集していて詳しいことに関してはつい打ち手から話始めてしまうことがあります。そのようなミスを防ぐためにも、自分の中でケースのアプローチの型を持ち、それを遵守することが有効です。
B.打ち手考案
原因が特定できたら次に、効果的な打ち手を考案します。
打ち手の考案に関しても、できるだけ構造的にアプローチすることが重要です。アイデアベースのアプローチ、もしくはその様に面接官に取られかねないコミュニケーションを取ると、面接官から怒涛の「他には?」攻撃をくらいます。
また、時間が余りそうだったり、面接官が必要としてきた場合は、複数あるアイデアの中で、「どれが一番良いのか?」「それはなぜなのか?」を明確にする必要があるので、判断軸で整理します。
C.統合
A,原因分析、および、B.打ち手の考案の結果を面接官にコミュニケーションするフェーズです。
ケース面接は、”問題解決に関するテスト”ではなく、”問題解決に関するコミュニケーションのテスト”です。
相手が「正しく問題が解けた」と認識しない限りケースは正しく完了しないので、効果的なコミュニケーションは重要です。
以上が、私が意識していたケース面接回答の型の例です。
ケース面接を練習するときは、この型を意識し、自分は今、どのステップを考えているのか?各ステップを正しく、飛ばさずに遂行することができたかを意識します。
メース面接の本番でも、各ステップを順番に進めることで、緊張した状況下でも必要なステップを飛ばしてしまわないようになります。
以下の記事ではケース面接で万能的に使えるフレームを紹介しています。
ケース面接上級者向けの訓練方法
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